芹沢銈介 型染カレンダー(卓上版)のこと。


卓上カレンダーというのは、あまり使ってこなかったのですが、これは、お世話になっている方のプレゼント用にピンときて、そのときに自分も欲しくなって購入し、今年から使っています。芹沢銈介さんのカレンダーです。

芹沢銈介さんのことは、香川に移住して少し経った頃まで存じ上げませんでした。高松の民芸屋さんで、芹沢銈介さんの型染めのうちわを相方が気に入り、その様子を見た店主さんがうれしそうに語ってくれました。ぼくはひと目でそれほど気に入ったわけではなかったのですが、普段はもの静かな様子の店主さんの熱意が作用し、買っておくべきだという気持ちになりました。うちわを普段、実用で使うことはないのですが、そのうちわは見るたびにうれしくなります。何度も見ているうちに飽きるモノとは対照的に、何度も見ているうちに愛着が深まってくる類の暮らしの道具です。

この卓上カレンダーも、見飽きることがありません。ひと月ごとに入れ替えて使うのですが、まだ見飽きる前の次の月がやって来ます。数字やアルファベットの字体が独特で、文字であり、絵のようでもあります。仕事の最中、視界に入りやすい場所に置いてありますが、情報が不必要に目に飛び込んでくることがありません。プレゼントのついでに自分用に買ったわけですが、来年も欲しいと今から思っています。

そういえば、民芸屋さんで買った際、初めての購入なのにリピーター価格にしてくれました。来年も買うことを予期していた、というわけではないでしょうけれど…。