「デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方」(カル・ニューポート 著)を読んで。

「デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方」(カル・ニューポート 著、池田真紀子 翻訳)という本が目にとまり、さらっとしか読めていないのだけど、面白かった。



ぼくはスマホはあえて使っていないのだけど、SNSとの付き合い方は課題だと思っている。

この本によると、SNS上で「いいね」を押し合ったりコミュニケーションすることと、実際に会っての直接的なコミュニケーションを混同するというか、直接的なコミュニケーションの代わりにデジタルでの交流で満足してしまう、というようなことが書かれていて、なるほどと思った(手元に本がなく、ちょっとニュアンスが違ったと思うけれど)。

SNSがこれだけ広く、長時間使われるようになってきてから、人と人が直接会ったときのコミュニケーションの密度や集中力が低下してきているように感じていたけれど、それは気のせいではなかったのかもしれない。

googleに記憶を頼ると、自分の脳を使わなくなるというのも頷ける話である。

ぼくのパカパカケータイ(蔑称ガラケー)は電話をするだけで、メールやSNSを使うときは仕事部屋に行ってパソコンを開く必要があるが、スマホが手元にあると、デジタルの弊害がさらに強まるだろうと想像する。

ある時、iPhoneを買おうとしたが、一度目は売り切れだったかな…2度目に身分証明書か何かを忘れて、そんなことが2回も続いたので、これは買わないほうがいい、ということなのかな、と思って結局買わなかったが、あれは正解だったと思うことがよくある。

ものは使いようなわけだけど、上手に使う、というのが、これがなかなか難しい。いくら便利でも、自分の日々の暮らしや人生をよりhappyにしないものは、持たない、使わない、という選択肢もありだろう。

SNSは迷いながらもまだ使い続けているが、使い方を考えるうえで、この本はとても参考になった。




by 硲 允(about me)