「個性」という言葉は、「個性的でなければならない」という強迫観念や価値観がついてまわるのが好きではなくて、あまり使わない。
「個性」という言葉をネットの広辞苑無料検索で調べてみると、「(individuality)個人に具わり、他の人とはちがう、その個人にしかない性格・性質。」と書かれていた。
「個性的であれ」といわれても、「他の人とはちがう」と言われると、なかなか難しいものがある。「その個人にしかない」と言われても、困ってしまう。まぁ、そんなものを無理して見つけなくても、その人はその人でしかなくて、他の人とは違うし、その人でしかないので、誰もが「個性的」であるとも言えるだろう。
相対的なものでもある。同じ人が、ある環境では「ありきたり」とみなされても、別の環境に行けば「個性的」だとみなされることもあるだろう。「個性的」であろうとする努力は儚く、たいして実りあるものとは思えない。
「個性的」であろうとするのではなく、むしろ、なるべく自分の気の向くまま、好きなことを追求して他人の目線や評価を気にせずに生きていけば、いつの間にか他人からは「個性的」と映る存在になることが多いのではないかと思う。
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