定期検診のお知らせに、意外な情報。

住んでいる町の役場から、定期検診のお知らせが届いた。

健康診断や定期検診といったものは、もう10年以上受けていない。最後に受けたものとして思い出すのは、二十代の頃、アルバイト先で受けた簡易な健康診断で、フリーランスになってからは半ば強制的に受けさせられるような検診とは縁がなくなった。

今すぐに治療したほうがいいような不調があれば自分で感じられるだろう、という考えは過信だと思われるかもしれないけれど、自分の体調は自分で管理し、維持し、向上させるのが基本だと考えている。いよいよ困り果てたときは、胃カメラを飲んだり24時間心電図検査を受けたりしたこともあるが、そのときは何の役にも立たなかったという経験も尾を引いているかもしれない。慢性的な不調は、暮らしを改め、効果を焦らない気長さが必要だと痛感している。

検診のお知らせは、いつも捨ててしまうだけで紙資源の無駄を出してしまっている。一応、封筒を開けて中身にさらっと目を通すわけだけど、今回、がん検診の説明に「メリット」だけでなく「デメリット」も書かれていて驚いた。

メリットはよく言われることで、早期発見、早期治療、がん以外の病気の発見、精神的な安定感、という項目が並んでいる。デメリットに何が書かれているかというと、がん検診の判定・診断結果が100%正しいわけではないこと、結果的に不必要な治療や検査を受けてしまうことになる可能性もあること、検査によって体に負担がかかる場合があること、だという。こうしたデメリットの知識も広まりつつあり、メリットだけ堂々と謳うのはどうも具合がわるい、というので併記しておこう、ということになったのだろうか。

こうしたデメリットは、知っている人には当然の情報だと思うが、今までメリットばかり謳われることが多かったのだから、初めて目にする方もいるはずで、望ましいことだと思った。ぼくもかつては、なんの疑いもなく検診を受けたり、病気の予防でワクチン接種を受けたり、医者に言われるままによくわからないクスリを飲んだりしてきたが、それによるデメリットを知らされていれば、ちょっと立ち止まって考えただろうと思う。何を選ぶかは各人の自由でいいと思うけれど、それによるメリットとデメリットの情報は十分にあるべきで、それらを理解し、考慮した上での決断でなければ、望まぬ結果が生じた際の後悔も大きくなるだろう。情報と知識だけでは解決できない問題も多いが、知ること、知らせることが身を救うことも多い。