リピーターが多い施術院は治らない施術院だということ

「リピーターが多いのは施術院の恥。正しい療法なら病気は治る!難病はない!」

というのは、ぼくの骨法の師匠のほねほね先生の言葉です。

世の中の多くの施術院は、商売繁盛のために、リピーターをいかに増やすか、ということを考えるそうで、たとえばgoogleで「施術院 リピーター」で検索すると、そのための方策を紹介する記事や本がいろいろ出てきます。

患者側からすると「ドン引き」な話ですが、名前まで出して、リピーターが多いことを誇り、そのための技をこれまた有料情報として販売している施術院もあり、病気や身体の不調を治すのが目的ではなく、商売繁盛が目的で、治すことはそのための手段だという感じで、まさに本末転倒。

ほねほね先生の松縄骨法院では、いわゆる「リピーター」はいないそうです。

当院の58%の患者さんは来院回数がたった1回です。2回の方が19%、3回が8%、4回が4%、5回が4%。薬害等で例外的に極端に多い回数の方もおられますが、ごく稀で統計学的には「異常値」です。大半の方が1回か2回でほぼ満足がいくような状態になっています。

2年間の統計で、1人あたりの平均来院回数は2.14回とのこと。リピーターがいないということは、常に新規の患者さんが来院しないと経営が成り立たないので、クチコミでの紹介を大切にされているとのこと。

いい施術に出会って自分の体調がよくなると、誰かに紹介したくなるものです(そうではない方も少なからずいるそうですが…)。ぼくも松縄骨法院と出会ってから、直接の紹介でお一人、ブログの記事を読まれた方が三人、施術を受けられたそうです。紹介した方が改善に向かっている話を聞くと、うれしくなります。いいものは独り占めしないで、必要な方に、必要な時に届けていけたらと思っています。

身体の悩みを抱えながら暮していくのは辛いもので、なにかの療法との出会いが人生を大きく左右することもあるでしょう。ぼくは今までにいろんな療法のお世話になってきましたが、こんなにいろんな方に伝えてまわりたくなる療法に出会えたのは初めてのことです。ブログをたまたま見にきてくれた時に骨法の記事を読んで、施術を受けてみようと思う方もいるかもしれませんが、タイミングの問題で、見過ごしたけど実は必要な情報だった、ということもあるかもしれないので、骨法について今後もちょくちょく記事を書いていきたいと思っています。それをたまたま読んで、施術を受けてみて、今まで治るとは思っていなかった病気や症状が治って、生きるのがもっと楽しくなって、周りにもその喜びを広げていける方が一人でも増えれば素晴らしいことだと思います。

「リピーター」の話も戻りますが、ちなみに、ぼくが今まで受けてきた施術院では二箇所、先生の方から、「自分の力ではこれ以上施術を受けてもらっても変わりません」と言われたことがあり、そのときはがっかりしたのですが、今思うと、こういう施術院はとても稀な、誠実な施術院なのだろうと思います。

もう一つ書き忘れていましたが、松縄骨法院の「リピーター無し」は口先だけではなく、実際、初回の施術を受けたあと、2回目の予約を基本的には取らないようにされています。初回の施術から1週間もすれば良くなって、予約していることすら忘れてしまって連絡なくキャンセルになることがあるからだそうです。そんなことが起こらないように、わるくなったら予約を入れてもらうことにしているそうです。そんなシステムを導入しているところは他に見聞きしたことがなく、これにもびっくりしました。
だから、当院の予約はガラガラに空いています。
当院は、患者さんの一人ひとりに完全な手技療法で真剣勝負のつもりで対応しています。
時間が過ぎたらそれでいいという考えではありません。
効果が出なければ私が悔しいのです。
とのことです。


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by 硲 允(about me)