有機食材食べ続けると体内のネオニコチノイド(農薬)大幅減!? 福島県有機農業ネットワークの調査結果を見て

「有機食材続ければ、体内の農薬大幅減 NPO調査」という記事を朝日新聞デジタルで読みました。

福島県有機農業ネットワークというNPOが、北海道大学大学院獣医学研究科の池中良徳准教授(毒性学)の協力を受けて実施した調査で、有機農産物を食べると、尿に含まれるネオニコチノイド系殺虫剤6種類と、それらが体内で分解されてできる物質1種類の濃度がどう変化するか、というもの。

以下のような結果が出たとのこと。

調査結果によると、約330検体を分析したところ、従来通り近所のスーパーで購入した食材を食べ続けた48人は、尿中の7物質の濃度が合計で平均5・0ppb(ppbは10億分の1)。一方、お茶も含めて同ネットワークが提供する有機食材のみを5日間とり続けた38人は同2・3ppb(46%)だった。
また、有機食材のみ1カ月間食べ続けた1世帯4人は同0・3ppb(6%)。有機農法を手がけ収穫物を自家でも食べている5世帯の12人も同0・5ppb(10%)と、一般の人の1割程度という低い数値だった。

前に「The Detox Project」(デトックス・プロジェクト)による同様の調査の結果を見たときも驚いたけど、有機食材を食べて数日でここまで変化する、というのは、人体の排毒作用に期待がもてる調査結果です。

尿からの検出量がそれだけ減ったとしても、尿によって排出されないまま人体に蓄積されている農薬(ネオニコチノイド系の殺虫剤)の量がどれほどなのかはわかりませんが、すぐにそれほど変化する、というのは、毎日の食生活の大事さを改めて思わされます。

ずっと農薬を気にせずに食べてきたんだから、今さら有機食材を食べても…と考える人も多いかもしれませんが、こうした調査結果を見ると、いつからでも遅くない、という気がしてきます。

上の記事はそのうち期限切れで見られなくなるかもしれませんが、福島県有機農業ネットワークによるニュースリリースは以下。

有機農産物を食べることで、殺虫剤ネオニコチノイド注1)への曝露を低減できる


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by 硲 允(about me)