ゲームと人生の楽しみ方

三つ子の魂百まで、と言うように、小さい頃に身につけた習慣や思考パターンは、後々まで引きずりやすい。

ぼくは子どもの頃、一番楽しみな遊びといえば、コンピュータゲームだった。いまだに、自分が「ゲーム脳」になっていることを思わされることがよくある。

何をするにしても、レベルアップや経験値を求めてしまいがちなのは、ロールプレイングゲームをやり過ぎたからだろうか。ゲームの世界では、ステージを攻略していくためには、経験値をためてレベルアップしていくことが重要だけど、人生において、レベルアップばかり目指してゲーム的に攻略していくのは個人的にはどうかと思うことが多い。

人生において経験値をためて、レベルアップしまくって、何かの能力を高めていったところで「しれている」だろうと思うことがよくある。自分の極限までがんばってレベルアップしていったところで、死ぬときには「まぁこんなもんかな」というところではないかと思う。

完全にふぬけて人生をなんとなくやり過ごすよりも、自分の限界に挑戦してがんばったほうが充実感が高いと思うけれど、ぼくが一番大事にしたいのは、日々の喜びや楽しみや幸福感なのだと、最近よく思う。

ゲームの楽しみ方と、人生の楽しみ方は異なるのではないかと思うが、「ゲーム脳」は人生をゲームのように扱おうとする。レベルアップも大事だけど、レベルアップのために過ごしている日々に喜びや楽しみや充実感や幸福感が充分にあるかどうかを自問したい。