前から興味がありつつ、なかなかできていなかったのが、衣服の植物染め。東京のアパート暮らしの頃、セイタカアワダチソウや玉ねぎの皮、コーヒー豆の出がらしなどで染めてみましたが、香川に移住してからは畑仕事がいそがしすぎて、それどころではなくなり数年が過ぎ…ようやく再開しました。
紅茶の出がらしと、栗の茹で汁で下染めした後、拾ってきた栗のイガで染めました。
いかにもよく染まりそうな、濃い茶色の染液ができます。
もともとは生成りのソックス。布の色が一瞬にして変化するのは感動します。
植物の色を定着させたり発色をよくしたり色味を変えたりするために、媒染液にも浸します。ミョウバンやおはぐろ(鉄)を使うことが多いようですが、今回は、石灰と田んぼの土で試してみました。
栗のイガと、石灰の媒染液を使用して染めた、自作のカレンシャツはこちら↓
田んぼの土を使った泥媒染…土の成分は当然、場所によって異なるので、どうなるかあまり予想がつかず、ワクワク…
泥遊び、楽しい! 庭の蚊の襲撃にあいながら…
泥媒染で仕上げたソックスはこちら↓
その後、使用して2回洗濯しましたが、色落ちはわからない程度で、予想以上の堅牢度。時間と労力をかけて染めたのにすぐに色が落ちるとがっかりしますが、これは蚊に刺されながら染めた甲斐があります。履いていると、畑の土からのエネルギーも足から入ってきそうな気がして、脱ぎたくなくなる心地よさ。そして、おそらく土や泥汚れも目立ちません。
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by 硲 允(about me)