かぼちゃのまんじゅうと、合理的な料理について

まんじゅう熱、高まる。

先日、プレゼント用にレーズン餡と自家焙煎ほうじ茶生地のまんじゅうをつくり、他にもまんじゅうをつくりたくなった。

レシピ本を参考に、カボチャのまんじゅうをつくることに。


かぼちゃを包丁で薄く切り、少量の水で蒸し煮。最後のほうは、火の通りをみながら、すりこぎで潰していった。これで充分つぶれたらそれでOKにしようと思ったが、まんじゅうにするには、まだ皮が気になったので、すり鉢でさらに…


すり鉢のすごさがわかる。あっという間にペースト状になってきた。


中にいれる餡は、白味噌とくるみと、黒ごま。

かぼちゃのペーストでこの餡を包もうとしたが、どちらかというと水分の多いカボチャだったためか、手にくっついて大変なことに! 途中から米粉を加えると、急に扱いやすくなった。

なんとか形にになり、蒸し器で蒸すこと数分…


無事におまんじゅうに!


断面はこんな様子。

うーん…それなりに美味しいけど、これだけ苦労した甲斐があったかというと、NOということになるだろう。カボチャをスライスしてフライパンで塩をかけて焼いただけで充分美味しいのに! 最近は料理に合理性を求めるようになってきた。お店で出すなら、家では面倒でなかなかできないような手の混んだ料理が求められるだろうと思うけれど、家で自分で食べる分には、合理的な料理がいい。

つまり、料理することで、素材本来の美味しさが生かされ、身体への負担が少なくなったり吸収がよくなったり栄養面でもいいことがあり、かつ、無駄な工程がすくない料理がいい。そういうことを改めて感じさせられた。

合理性でいうと、季節の野菜の「エチュベ」は文句無しで、この夏もほぼ毎日、この料理の繰り返しだった。それで全く厭きてこない、というのがこの料理のすごさ。これから寒くなってくると、季節の野菜のスープや味噌汁が合理性を発揮する。


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by 硲 允(about me)