封筒づくりが楽しい。
型紙を用意しておけば、よさそうな紙に当てて鉛筆などでなぞり、切り取って糊で貼るだけであっという間に完成して、なかなか気持ちがいい。
デスクワークで頭が疲れているときや、何かつくりたいけれど複雑なものをつくるには疲れているときなどに、さっとつくれて、「つくる喜び」を手軽に感じられる。
封筒をつくるようになると、要らなくなった雑誌やカタログを捨てる前に、封筒にできる(したい)印刷面がないかどうかを確かめるようになった。いろんな柄の封筒ができ、内容や相手に応じて、自分がつくった封筒の中から選ぶのも楽しい。
最近、「おじいちゃんの封筒 紙の仕事」(藤井咲子 著)という本を図書館で見つけて借りてきた。
著者の藤井咲子さんの祖父は、元大工で、80歳くらいから95歳まで、朝から晩まであらゆる紙で封筒をつくられていたという。
この本は、文字が書かれているのは最初と最後の数ページだけで、後はひたすら、「おじいちゃんの封筒」の写真が紹介されている。それらの封筒が、なんとも美しい。裏紙や何かのパッケージの紙などを使い、見る人によってはただの「ぼろい封筒」なのかもしれないが、飾らず、気取らない自然体の美しさを感じた。この中から特に気に入った封筒をいくつか選んで(選ぶのは難しそうだけど)どこかに飾っておきたいくらい気に入った。こういう精神でものをつくっていきたいものだと思った。
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by 硲 允(about me)