最近はオンラインで文字があまり読まれなくなり、動画を観る人が増えた、というような話をよく見聞きします。
これまでブログを書いていた人が、YouTubeに力を入れている、というのもよく目にします。
ぼくもブログを書いていますが、YouTubeに軸足を移そう、ということにはなりません。ネット上で自分の姿や声を出すのはあまり好きではないし、動画は編集が面倒くさそうだし目が疲れるし、動画はそもそも観るのも時間がかかって億劫です。
「自分の時間を取り戻そう」(ちきりん 著)という本を見ていると、「文字(テキスト)が持つ価値」という章が目に留まりました。ブロガーであるちきりんさんは、YouTuberとして生計を立てる人が出てきたとき、動画に比べてテキスト分野は不利に思えて残念に思われたそうですが、文字(テキスト)の生産性の高さに気づいてすっかり気分がよくなったという話を紹介されています。2時間の対談を聞くには2時間の時間がかかるけれど、その書き起こし原稿があれば、30分もかからずに全体の宗旨を理解できる(速い人なら15分ほど)と…。
何かを知りたくてネットで調べものをするとき、google検索し、最近は検索結果の上のほうに動画が出てくることも多いですが、ぼくはいつも動画をスルーしてテキストを読みます。動画も当たりがよければ、いい情報があるのかもしれませんが、外れたときの時間的コストが大きすぎるように感じるからです。テキスト情報なら、ぱっと見て、自分が求めている情報があるか無いかがすぐに読み取れるし、自分に不要なところはさっさと読み飛ばして必要なところだけをすくい取れます(動画もスキップできますが、どこまでスキップしたらいいのか、テキストに比べて見当がつきません)。
動画のいいところは何かと考えてみると、出てきた人の「心持ち」が一瞬で読み取れる、というところでしょうか。テキストでもよく読めばわかってきますが、声ににじみ出る感じ、というのは嘘をつきにくい部分があります。
テキストと動画のどっちがいい、ということではなく、要は、使い分けだと思います。動画が役立つことも当然ありますが、ぼくは日常的な発信には、余程の心変わりがない限り、ブログでのテキストを主にしていくつもりです。