織り物の糸を整理していたら、糸がこんがらがり、相方が助けてくれた。
一度からまってしまうと大変だ…目が疲れたので休めようと思っていたのに、結局、ずいぶん目に負担のかかることをなぜかしている…。Bob Dylan のHey, Mr. Tambourine Man ...ではなく、Hey, Mr. Tangling Tangling Man ...という曲が頭の中で流れてくる。
もつれた糸を解きながら、子どもの頃に知恵の輪で遊んだことを思い出した。今思うと、どうしてわざわざ意図的にもつれさせたものを解いて喜んでいたのか…不毛さが感じられるが、暇つぶしのおもちゃとしては面白い。
ジグローパズルは途中で面倒になってあまり好きではなかったけれど、プラスチックの四角いパーツを動かしていくやつ(名前がわからなくて調べてみると、「スライドパズル」などと呼ぶらしい)は結構好きだった。スライドパズルはどこか一辺から始めて、最後のひとマスを入れる方法さえ覚えれば、ワンパターンですぐに完成させられることがわかり、あっという間にできるので面倒ではなくて楽しかった。
ジグソーパズルは、ピースが細かいのにひたすら「空(そら)」で青ばかりだったりすると、パズルの形だけを頼りに試行錯誤する必要があり、腹が立って無理やり組み合わせてすぐにパズルを傷めてしまった…。
相方は小さい頃から人生の難問を次々に解いていかざるを得なかったので、知恵の輪なんてやる気にならなかったという。
ぼくはからまった糸を延々とほどきながら、「知恵の輪で喜べる人は、人生で何もからまってない人や!」と言った。手持ちの糸がからまっているだけでも、からまったおもちゃで遊ぶ気はしなくなるものだ。人生で何かもつれていて、知恵の輪やパズルで遊ぶ気になるだろうか。いや、人によっては、リアルな世界でもつれているから、もつれたおもちゃを解くことでストレス解消になる場合もあるのかもしれない。もつれたもの、からまったものをようやく解けたときには解放感と達成感がある。何ももつれていなければ、もつれたものを探したくなる、ということもあるのかもしれない。
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