ちょっとした過食症から抜け出すのを助けてくれた本。

昔のものを詰めた箱を開けて整理していたら、高校生の頃に買ったこんな本がでてきた。『過食症からの脱出―自分で治す実践ガイド』(P.J. クーパー 、西園 文、生野照子 著)。

当時、本格的な「過食症」というほどでもないかもしれないが、腰や背中や胃の具合がわるく、少しでも食べ過ぎると体調がさらに悪化し、食べ過ぎた罪悪感のようなものでさらにやけくそに食べてしまう…ということがあり、どうにかしなければと思っていた。

一概に「過食症」といっても、その原因や程度や症状はいろいろだと思うけれど、身体が必要としている食事を越えて、頭ではこれ以上必要ないとわかっていても食べてしまう、というものだろうか。

この本はたまたま本屋で見かけて、パラパラ立ち読みしてみると、なるほど、と思うことが書かれていた。買った記憶はなかったが、昔のダンボール箱から出てきて驚いた。

本の内容で印象に残っているのは、自分への愛が大事、という話。どこにそんな話が書いていたのだろうとページをめくっても、ダイレクトにそう書いているページが見当たらないのだけど、「自分で治す実践ガイド」の最終ステップの「考え方を変える」という項が参考になったのだろうと思う。

「体重と体型があなたにとって『いかに一大事か』という考え方自体を変えることが必要です」という。

また、信頼する友人に、他人のどのような面をすてきだ、あるいは、いやだなと思うかをリストにしてもらうことです。体重や体型を上位にランクする人はほとんどいないことがわかるでしょう。これで本当にはっきりします。体重も体型も、人の価値とはほとんど関係がないということが。(p. 126)


ぼくの場合、体重というより、体型を気にしていて、食べ過ぎると腰や背中の調子がわるくなって身体の見た目のバランスも歪んで見た目も気になり、自分でも身体の違和感や痛みを感じました。他人からの目が特に気になりやすい時期で、精神的なストレスが大きかったのですが、この本を読んで、気持ちがラクになり、食事のコントロールもできるようになっていきました。

「完璧主義」「全部かゼロか」の考え方を改めることについても書かれていて、これも参考になったと思います。

とにかく自分で自分を大事にする、ということが大切なのだろうと思います。 そして、なかなか難しいことですが、他人の目や、他人がどう思おうが気にしない、ということも…。



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by 硲 允(about me)