砂糖大好き人間から生まれ変わる

今では普段、砂糖をいっさい口にしなくなったが、かつては砂糖大好き人間だった。

子どもの頃のお気に入りのお菓子といえば、クランキーチョコ、5円チョコ、チロルチョコ、チョコバー、コアラのマーチ、ポッキー、ビックリマンチョコ、ぽたぽた焼、チューペット、スイカバー、雪見だいふく…飲み物はコーラ、ファンタ、CCレモン、デカビタC…。大学生の頃は、授業で頭が疲れ、帰宅途中でチョコ菓子と果物ジュースとリポビタンファインの2点セットを買い、寮に帰ってそれらを全部お腹に入れると気持ちが満たされた(「満たされた」といっても、血糖値が一気に上がったりするのが関係しているのか何なのか知らないが一時的なものだけど…)。

毎日のように砂糖菓子をバクバク食べ、まさに砂糖まみれ! これでは体に次々に不調が生じるのは当然だろう。

甘いものを食べると、一時的に「幸福感」らしきものを感じる。そして、またすぐに甘いものが欲しくなる。ハチミツや米飴などを少し食べるくらいではそうはならないが、白砂糖は中毒性が高いように思う。頭の働きもおかしくなる。

砂糖をたくさん食べていると、顔色が青白くなり、肌がむくんでくる。砂糖大好き人間だった頃、朝起きるといつも顔がむくみ、まぶたがいつも膨張していた。レシピ本を見ていて、どの料理にもやたらと砂糖が入っているなぁという場合、著者の顔写真を見るとそういう顔をされていることが多い。美貌にも砂糖は敵だろうと思う。そういえば、砂糖に肉に食品添加物に農薬に、なんでもお構いなしに食べていた頃、ぼくの顔の毛穴はつまりまくり、学生時代はニキビに悩まされていたが、食を変えてから、肌の調子が目に見えてだんだんよくなっていった。

ニキビで悩んでいた高校生の頃、ぼくはその原因をお肉だと考え、数年間、お肉を絶っていた。ところが、砂糖や他のものにも問題があるとは思わなかった。肉を数年間やめただけでも、今振り返ればいいデトックス期間になったと思うが、他のものの害を知らなかった無知が残念だ。図書館や本屋に行けばいくらでも情報があったと思うが、リサーチが足らなかったし、身近に教えてくれる人もいなかった。ちなみに肉絶ちについては、修学旅行でお肉料理を久しぶりに少し食べてみたところ、ニキビが悪化しなかったので大丈夫だと思って、肉食を再開してしまった。その後、大学生の頃は、寮暮らしで自炊ができず、寮食は肉が多いし、外食では牛丼屋や中華料理屋がお気に入りで、野菜をあまり食べず肉ばかり食べて不規則な生活をしていたこともあり、健康状態が一気に悪化した。体力は衰え、まだ20代なのに、冬を越すのが辛かった。

そこに放射能のリスクも加わり、このままだと30代で急死するような予感もしていたが、食を変え、東京から香川に移住して暮らしも変わり、寿命が一気に伸びた心地がした。日々の食事がここまで身体を変え、気持ちも変え、考え方まで変えるとは。そしてそれは今も現在進行系で続いている。自分の人生を無駄に消費したりすり減らしたりしないためには、日々の食事が本当に大事だと思う。もっと早く気づいていたら、と思うこともあるが、ボロボロになってきて途中で気づいたのでよかったとしよう。途中で気づいて遅すぎる、ということはないだろう。細胞の入れ替わりの速さを考えれば、何歳になっても可能性は残されていると思う。細胞って、どれくらいの速さで入れ替わるんだっけ…と思ってGoogleで調べてみたら、下のようなデータがでてきた
脳    :早い細胞は1ヶ月で約40%、遅い細胞は約1年で全て入れ替わる。
胃の粘膜 :約3日で全て入れ替わる。
腸の微絨毛:約1日で全て入れ替わる。
肝臓   :早い細胞は1ヶ月で約96%、遅い細胞は約1年で全て入れ替わる。
腎臓   :早い細胞は1ヶ月で約90%、遅い細胞は約1年で全て入れ替わる。
筋肉   :早い細胞は1ヶ月で約60%、遅い細胞は約200日で全て入れ替わる。
皮膚   :約1ヶ月で全て入れ替わる。
血液   :4.5~5.0リットルの血液は100~120日間で全て入れ替わる。
骨    :幼児期は約1年半、成長期は約2年未満、成人は約2年半、70歳以上は約3年で全て入れ替わる。
肌    :10歳代で約 20日周期、
20歳代で約 28日周期、
30歳代で約 40日周期、
40歳代で約 55日周期、
50歳代で約 75日周期、
60歳代で約100日周期で全て入れ替わる。

食を変える前と今とでは全然違う人間に生まれ変わったように感じることもあるが、細胞レベルでいうと、実際に生まれ変わっているのだろう。次にどんな人間に生まれ変わるかは、日々の暮らしにかかっている!


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by 硲 允(about me)