杉の棒できりたんぽを作る。杉を伐り、枝の皮を剥くところから


11月末に開催したフォレスターズかがわの「秋のワークキャンプ」でメニューに取り入れた「きりたんぽ」。きりたんぽセットになったのは食べたことがあったけれど、杉の木でご飯を巻きつける棒を作るところから作るというのは、ぼくも含め、ほとんどの参加者にとって初めての体験だったと思う。


会場である大福院の僧侶で友人のSさんに作り方を教わった。もっと細い枝を使うのかと思いきや、上の写真のようにけっこう太い枝を使う。


皮が付いたままだとご飯にくっつくので、ナタで削ぎ落としていく。するすると簡単に剥けた。

きりたんぽに使う杉の枝

完全に剥いてもいいけれど、持ち手の部分は皮を残しておいた。

キャンプ当日、参加者の皆さんにもナタで皮を剥いてもらおうと思っていたが、のんびりしていると日が暮れてしまいそうだったので、ご飯を巻きつけるところから。

巻き付けるご飯は、山の土を使って作られたかまどで炊き、すり鉢で米粒が半分潰れるくらいにした(物騒ですが秋田弁で「半殺し」というらしい)。

きりたんぽ作り

手を水で濡らして、これを杉の枝に巻き付けていく。人によって大きさや形が異なるのが面白い。大きいのだと、きりたんぽ1本でお茶碗大盛り分くらいのご飯がありそうなのもできた。一部の枝は当日に皮を剥き、水で泥を洗い落としたが、杉の枝が濡れていると巻き付けたご飯がするすると取れてしまうので、泥などは前もって洗っておくのが大事だと学んだ。

きりたんぽを火で炙る

秋田の昔の家庭ではきりたんぽを囲炉裏であぶったそうだが、この日はキャンプファイヤーで。

きりたんぽ鍋

枝を抜いてお鍋に入れるころには真っ暗で、きりたんぽの闇鍋。表面がこんがりと焼けたきりたんぽで体を温めた。

ちなみに、きりたんぽや竹飯でいただいたお米は、琴平の「こだわり市」で買った、三豊市高瀬町の高木農園さんの無農薬・天日干しのお米。キャンプのお知らせのチラシをお店に置かせてもらっていたので、後日、回収に訪れると(全部なくなっていた)、たまたま高木さんがいらして、報告できてよかった。高木農園さんのお米は、参加者からも「甘みがある」と評判で、子どもたちは竹飯を夢中で食べていた。

ちなみに、きりたんぽは火であぶって味噌をぬって食べても美味しいらしい。


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by 硲 允(about me)
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