どうでもいいテレビ番組を観ている暇があったら「好きなこと」に本気で取り組んでおけばよかった。


テレビ無しの暮らしを始めて10年以上経つ。

こどもの頃はテレビが好きで、「ドラゴンボール」や「ドラえもん」を楽しみに観ていた。高校生の頃は、受験勉強から逃げるようにテレビの前から離れなかった。テレビは内容が特に面白くなくても、惰性で観てしまう魔力がある。視聴率を上げるために、意図的にそう作られている。

たまには、観てよかった、と思う番組もあるが、そうでない番組を何となく観ている暇があったら他のことをしておけばよかったと思う。特に面白くない番組を惰性で観た時間を合計すると数百時間(もしかすると1000時間以上?)になるだろう。

自分が好きなことに本気で1000時間取り組んでスキルを磨けば、それを仕事にしていけるかもしれない。最近、しばらく弾いていなかったギターの練習を始めたが、つまらないテレビを観る暇があったら本気でギターを練習しておけばよかったと思う。

何かをある程度ものにしようと思ったら、そのことに1000時間以上費やす必要がある、という話をときどき聞く。1000時間と聞くと、到達するには大変なことに思えるが、毎日テレビを1時間観る代わりにその時間を使えば、3年も経たないうちに到達できる。

テレビばかり悪者扱いしたが、テレビ以外にもあてはまる。毎日なんとなくSNSを流し読みしている時間を使えば、数年で1000時間に達するかもしれない。

行動を切り替えたり習慣を変えるにはエネルギーが要るので、人間、惰性で行動してしまいがちだが、惰性で行っている非生産的な時間を有効に使えば、人生をもっと充実したものにしていける可能性がある。

ときどき、朝何時に起きて、何時から何時まで何をして、何時に寝て、と一日の行動を細かく記録してみることがある。すると、どういうことにどれくらいの時間を使っているかが把握でき、自分の行動パターンや習慣を見直すきかっけになる。ちなみに、記録していると、きっちりと行動を切り替えようとするので、だらだらして過ごしにくくなるが、何日も続けて自分の行動を記録しつづけると疲れてくるので、やりすぎないようにしている。


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by 硲 允(about me)