マテバシイのどんぐり |
マテバシイやスダジイのどんぐりはアクが少ないので生や煎るだけで食べられる。庭にシイの木を植えたくて、苗木をつくることにした。
土は、庭に生えている(多分)樫の木のそばの地面を浅く掘って使った。落ち葉が土に還り、見た目や香りは森の土のようになっている。ここには畑に生えるような種類の草は生えない。野菜に適した土と木に適した土は違うように見える。
どんぐりは縦にして土に埋めそうになるが、横向きに寝かせたほうがいいと最近聞いて知った。たしかに、自然に木から落下したどんぐりは立ってはいない。
スダジイのどんぐりも同じようにしてポットの土に埋めた。スダジイのどんぐりは、マテバシイよりもさらにアクが少なくて生でも食べやすい。玄米菜食の食生活をしていると、時々ナッツが食べたくなる。アーモンドやクルミなどの木の実は買うと高いが(オーガニックのものは特に)、どんぐりならタダで手に入る。
細かく切った藁(切り藁)を土の表面にかけておくと乾燥予防になるらしい。
藁でなくても、枯れた落ち葉を手で揉んで粉々にしてかけておけばいいことに途中で気づいた。藁よりも落ち葉のほうが、どんぐりが育つ環境として自然に近いように思えた。
準備完了したポットを軒下に置いておいた。土が乾燥したら水をあげる。春になって芽を出してくれるときが待ち遠しい。
直根を長く育てるには、牛乳パックでどんぐりの苗をつくるといいらしい。最近、牛乳を飲まないので牛乳パックがないが、縦長の容器でも苗を作ってみたい。
香川では、スダジイやマテバシイの木はあまり見かけない。神社でも、シイはツブラジイが多いようだ。 ツブラジイはその名の通り、どんぐりが小さいので、スダジイやマテバシイのほうが食べごたえがある。シイの木があちこちに生えていれば、食糧についてはいざというときでも安心していられるのに、と思う。苗木を多めにつくって、植えてくれそうな人にプレゼントしたいと思っている。
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