栗林公園(香川県高松市)で見つけたスダジイのどんぐり。
スダジイのどんぐりはアクが少ないので、生でも食べられるが、試しにフライパンで煎ってみた。
煎茶のふりかけをつくった後でこげつきそうだったので油をひいたが、素煎りでいい。こうばしい香りがしてくる。
煎り終えて殻を剥いてみると、こんな様子。
生だともっと白いが、きつね色になった。
食べてみると、甘みがあって美味しい。生よりもアクが抜けた感じがした。粉々にしてクッキーなどのお菓子に入れても美味しそう。
この日は夕暮れまで、千歯こきで稲を脱穀した。お米は育てるのもなかなか大変だし、稲刈りしてから脱穀、籾摺り、(場合によっては)精米と、食べるまでも大変。どんぐりや里芋などのほうが、主食として簡単に得られるかもしれないなどと考えた。里芋は秋に収穫して、次の秋まではもたないかもしれないから、春夏はジャガイモやカボチャを食べる方法もある・・・などと米以外の主食の可能性について相方と話し合った。栄養はどうなんだろう。現代の日本で生まれ育つと、主食はお米だというのが当たり前に感じられてくるが、はるか昔まで歴史をさかのぼってみると、必ずしもお米である必要はないのではないかという考えも生まれてくる。一日や数日間、お米の代わりにどんぐりや里芋を主食にしたら身体がどう反応するか、そのうち試してみたいと思っている。
シイの実というと、小学生の頃に書いた作文を思い出す。友だちとケンカしたが、神社かどこかで、通りすがりのおじさんが「シイの実、食べれるで」と教えてくれて、友だちと一緒に食べているうちにいつの間にか仲直りしていたという話だった。そのときに食べたシイの実の味までは覚えていないが、これと同じような味だったのだろう。
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