フランスの農相、新型コロナで自宅待機している市民に農作業を勧める


フランスのギヨーム農相が、新型コロナウイルスの影響で一時的に働いておらず自宅に閉じ込められているフランス人に対し、農作業をしてフランスの農業従事者を手伝うように呼びかけたというニュースを見ました(スプートニクの記事より)。

国を問わず、新型コロナウイルスの影響で業種によっては全く仕事ができない状況の方も多いと思います。

人間が生きていくには農業をストップするわけにはいかず(人が密集することが比較的少ない仕事だとは思いますが)、人手不足のところがあれば、職を失っている人たちによって補おう、という提案のようです。

在宅で仕事ができればまだマシですが、在宅を余儀なくされてしかも仕事がない状況で不安を抱えながら悶々としているのは辛いものがあります…。たしかにそれなら、一時的に農業の仕事に就けたほうが、収入にもなるし、外に出られて気分も晴れるかもしれません。

日本でも農水産業は外国人技能実習生の労働力に頼っているところが大きく、人手不足が深刻化してきているようです…(「コロナで実習生来ない、農水産業に労働力不足」日本経済新聞)。

3月31日に、国際連合食糧農業機関(FAO)、世界保健機関(WHO)、世界貿易機関(WTO)が共同で「Mitigating impacts of COVID-19 on food trade and markets」というプレスリリースを発表しています。各国が新型コロナのパンデミックへの対応をおこなう中、食料供給への影響や、世界の貿易や食糧安全保障への意図せぬ影響を最小化するための対策が必要だと述べています。

食料自給率の比較的低い日本としては、早いうちから対策をおこなっていく必要があるでしょう。

個人レベルの対策としては、「買い占め」では解決になりません。土地があれば野菜や穀物を育てたり、土地がなくてもプランターで野菜を育ててみたり、近所の農家さんを手伝ったり、いろいろできることはあると思います。

うちでは今日から春の種蒔きが本格的に始まりました。ニュースを見ていると不安が高まってきますが、畑の中では平和な気分になれます。


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by 硲 允(about me)