漂白剤や殺菌剤の使用で肺病のリスクが22~32%高まるとの研究結果

身のまわりの化学物質汚染に敏感でなかった頃は、漂白剤を平気で使っていましたが、最近は使うことがなくなりました。あの臭いはいかにも健康を害しそうですが、やっぱりそういう研究結果も出ています。

30-Year Study Finds Weekly Use Of Disinfectants Greatly Increases Your Chances Of Lung Disease(Collective Evolution)

2019年の年末に発表されたもので、ハーバード大学の研究者とフランス国立保健医学研究所が30年にわたって研究した結果、漂白剤などの殺菌剤を週に1回使うだけで、肺の病気になる確率が22~32%も高まるとのこと(!)。

肺の病気とは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のことで、これは従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称だそうです。

殺菌剤は、漂白剤の他、過酸化水素、グルタルアルデヒド、アルコールなども含まれるそうです(毒性はものによって違いそうですが…)。

排水溝に流した漂白剤などが、水や土壌を汚し、それがまた飲料水になって返ってきます…。

肺の病気のリスクを高めてまでモノを漂白したり殺菌したいかどうか…は人それぞれですが、そういうリスクがあることを知っておくのは重要かもしれません。あちこち殺菌しまくっても、耐性菌ができておかしな菌が増えるだけなことが多いような気もします。それよりもいい菌を増やして発酵の場をつくっていくほうが有効だろうと思います。

コップの茶渋などをとりたいときは、うちでは重曹を使っています。




そういえばかつてはスーツ用の白いシャツを洗ったりするときなども漂白剤を使っていたように思いますが、汚れたらなるべくすぐによくこすって洗えば十分きれいになります。最近は「海へ」という洗剤を使うことが多いです。




慢性閉塞性肺疾患(COPD)の原因として、タバコばかり挙げられることが多いようですが、日常でなんとも思わずに使っているものに思わぬリスクがあるものです。そういうことをいろいろ知り始めた頃は、身のまわりが危険なものだらけに見えてきて恐ろしくなってきましたが、一つずつなるべく安全なものに置き換えていくのは面白いし、暮らしがシンプルになっていきました。



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by 硲 允(about me)