餅にカビが生えたら全部捨てる?白カビは迷わず食べる。

昔、ある人から聞いたのだけど、餅にカビが生えているのを発見したら、見た目には見えないところにも生えているから全部捨てたほうがいいという。たしかに、カビが増えてきたら目に見えるくらいになるけれど、一部でそうなっているということは、目に見えないところにもだいぶ生息しているだろう。それを聴き覚えて、かつては実践していたが、ずいぶんもったいないことをしたと今になって思う。

今では、カビが生えた餅も平気で食べるようになった。

餅はカビが生えやすい。先日、真空にしたパックに入った自然農の玄米餅を買い、封を切ったら、翌日には白カビが生えてきて、カビの繁殖力の強さに生命力を感じさせられた。白いカビだった。うちには味噌にぬか床に麹に、菌だらけで、それが台所や部屋やあちこちを浮遊しているのだろう。餅は好かれるようで、すぐにカビが生える。赤や緑や黒のカビは用心しているけれど、白カビはなんの疑いもなく食べる。

白カビの生えた玄米餅はスープに入れて美味しくいただいた。味に変わりはないし、お腹を壊すようなこともなかった。菌は全部除菌してしまうのではなく、うまく共存していきたい。


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