「どうぶつ家族―Mitsuaki Iwago Photographs」(岩合光昭 写真・著)という写真集。
家族といる動物の写真を主に構成した一冊で、見ていて気持ちの明るくなる写真集でした。
織り物を始め、動物や鳥の写真にインスピレーションをいただくことがあります。この写真集もそうでした。動物や鳥たちの色と、暮らしている場所の植物や空の色との対比も面白いです。
そういえば、日本の道路を走る車は白が多くて面白くない(黄色とかもっと派手な色の車が多いほうがいいのに)、というようなことを誰かが書いているのをずっと前に何かで読んだことがあり、そのときはほうほう…となんとなく読み流していましたが、この空の色を見ていると、ぱっきりとした黄色や赤や青はあまり似合わないような気もしてきます。
この写真集を見ていると、動物や鳥たちに対するあたたかい眼差しを感じさせられます。あまり可愛すぎる動物写真は見る時に警戒してしまいますが、この写真集は素直に見られました。遠い場所へ行きにくい世の中になりましたが、たまに遠い国の動物たちの写真を見ると、頭の中の狭苦しさがちょっと解消されるような気がします。
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