ボルネオゾウのTシャツとボルネオの熱帯雨林


久々にモンベルに行ったら、ほしいTシャツがいろいろあった。ボルネオゾウが描かれた半袖Tシャツ(ペアスキンコットン)を、主に幼稚園や保育園でヒノッキンを叩く時用の衣装に買ってきた。

子どもたちに伝えるのは日本の人工林の手入れやヒノキの話だけど、SAVE THE RAINFORESTというメッセージが入っているのもいい。


後ろはボルネオゾウのおしりで、遊び心がある。背中に鳥がとまっているのが気に入った。

このTシャツの売上の一部は、「認定NPO法人 ボルネオ保全トラスト・ジャパン」の活動に役立てられるらしい。

ボルネオ保全トラスト・ジャパンのウェブサイトを見てみると、ボルネオの熱帯雨林が破壊されてパーム油をとるためのアブラヤシに置き換わり、動物たちやもともと熱帯雨林で暮らしていた生きものたちが棲みかを奪われている様子が痛々しいほどに伝わってきた。

ぼくはパーム油を使用している商品は買わないようにしているが、日本にもパーム油はたくさん輸入されていて、ボルネオの自然破壊に一役買っている。日本に輸入されるパーム油の80%は食用で、インスタント麺や冷凍食品、スナック菓子、ファストフード店や外食店の業務用揚げ油に使われたり、マーガリンやショートニング、チョコレート、アイスクリーム、ドーナツ、ビスケット、コーヒーフレッシュ、カレーのルー、乳児用粉ミルクなどに使われているらしい。食品以外では、洗剤やシャンプー、口紅、塗料、ねり歯磨きなどに使用されるとのことで、原料を吟味せずにそのへんでテキトーにいろいろ買い物をすると、たいていパーム油がどこかに使われているだろう。

ボルネオゾウがアブラヤシのプランテーションに入り込むと、アブラヤシに被害が及ぶため、現地では日本のシカやイノシシのように「害獣」扱いされ、穴を掘って落としたり、銃や毒で殺してしまうこともあるらしい…。毒殺された母親ゾウをゆり起こそうとする子どものゾウの写真があり、なんとも悲しく、人間の愚かさを思い知らされる。

「3分でわかるボルネオ」というページがあり、ボルネオゾウのほか、ボルネオで暮らすミュラーテナガザル、ボルネオオランウータン、テングザル、ツノサイチョウの写真が見られ、ボルネオまで会いに行きたくなった。


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by 硲 允(about me)