お米を美味しく食べるには?


世の中には、美味しいお米と、それほど美味しくないお米と、不味いお米がある。不味いというほどのお米というのには滅多に出会わないが、小学校の給食のお米は不味かった!(あれはプラスチックの容器や食器がさらにお米を不味くしていたに違いない)

最近では美味しいお米ばかり日常的に食べるようになったけれど、美味しいお米の選び方や炊き方というものが世の中ではあまり知られていないのだと思わされることが時々ある。

高級なお米だとされている商品でも、味気ないものもあり、世間ではこれが美味しいお米だとされているのかと驚いたことがあった。そのお米はもともと精米されて白米になっていて、精米されてからだいぶ時間が経っているようであり、お米の旨味が抜けているように感じた。それに、精米のしすぎで、お米の外側の滋味深く栄養のある部分が取り除かれてしまっていたのが、さらに味気なさに拍車をかけていた。

最近、マスタークックという土鍋を紹介するマンガ冊子を読んだ。


圧力鍋とIH電磁調理器を使って玄米を炊くと美味しくなくて家族から非難ごうごうなのに、ガスの日と土鍋で玄米を炊くと美味しくてびっくりする、というエピソードが描かれている。

たしかに、お米を美味しく食べるには、調理の仕方がかなり重要になってくる。マスタークックのまわし者ではないが、ぼくも圧力鍋や炊飯器よりも、土鍋で炊いたご飯のほうが美味しいと感じる。ガスの火より、薪の火で炊いたほうがさらに美味しい。

最近はお米を玄米ではなく分づきで食べている。玄米はたっぷり浸水時間をとらないと食べづらく、分づきの場合も一晩浸水時間をとると美味しく炊ける。うちはマスタークックではないが、土鍋とカセットコンロでご飯を炊いている。

屋外が心地よい季節で、時間に余裕があるときは、庭で竹や木を燃やしてお米を炊くこともある。


スープなどのおかずとお湯も一緒に。


薪でじっくり炊くと、玄米もふっくら、柔らかく炊きあがる。


香川に来て1年目、うちの田んぼで育ったお米を初めて炊いたときは、炊き方も特別に、長火鉢と炭で炊いた。これもオツだけど、なかなか手間なので、特別なときにしかできない。

土鍋で炊くときは、火が通って炊きあがったら、火から話してタオルなどでくるんで(面倒なときはそのまま)5~10分ほど蒸らすとさらに美味しくなる(玄米の場合は特に、そうすると柔らかくなって食べやすい)。

お米は炊飯器で炊くものだとずっと思っていたけれど、土鍋で炊いたご飯の美味しさを知ると、炊飯器には戻れなくなる。


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by 硲 允(about me)