バッタのモデルと夜のひと騒動


家の中で絵をかいていると、どこからか、バッタが侵入してきた。モデル希望か?


というわけで、描かせてもらった。どんなポーズがいいかなぁ、と、足の角度をいろいろ変えてみたり、モジモジしていた。


描き終えたのがわかったかのように、急に動きが活発になってきた。おつかれさん!


後日、夜に眠ろうとふとんで横になっていると、ふとんのどこかでバタン、バッタンと音がした。

何が原因かはわからず、何もなかったことにして眠ろうと気持ちを休めていると、お腹のあたりで何かが動いて飛び起きた。部屋の電気をつけ、服やふとんを調べたが、何もない。木のせいなのか、ちょっとした物音に敏感になっているだけなのだと思い、何もなかったことにして眠ろうとした。

カサコソ…、確実に気のせいではない音が枕元で聞こえた。ふとんを手繰ってみると、カサカサという手触りがして、枯葉か何かがシーツの中に入っているようだった。

シーツをめくってみると、そこには先日絵に描いたのと似たバッタがいた。シーツの上から手で思い切り触ってしまったためか、弱っているように見えたが、足が動くので安心した。窓から外に出し、一件落着、ようやく安眠。


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by 硲 允(about me)