タケノコとホイコーロー


タケノコにょきにょきの季節です。

雨後のタケノコ。ある日の夕方、9本収穫。庭でひたすら皮むき。だんだん暗くなってきて、夕日と競争。あちらは余裕の表情ですが。

家じゅうの大きな鍋で出してきて、ひとまず水に浸しておいて、重曹と米糠を入れてぐつぐつ。

数日では食べきれないくらいの量なので、うすく切って干しかごで天日干しして干しタケノコに。去年も干しタケノコ、つくりました。畑の端境期で食糧が少なくなったときに大活躍。干しタケノコと切り干し大根を水に浸しておいて、沸かして味噌を溶けば即席味噌汁のできあがり。下準備する余裕も暇も計画性もなくても、いきなり茹でてOKで、それはそれでコリコリ感を楽しめます。

タケノコとキャベツ、玉ねぎ、ニンジン、大根、ジャガイモ、アスパラ、絹さやなど、その時にあるいろんな野菜を入れて塩を少なめにふって炒めものにして、火が通った頃に味噌も入れて、味噌炒め。最近はこのメニューが多いです。

味噌とタケノコとキャベツの組み合わせが好い…ホイコーローを思い出します。甘党時代、砂糖たっぷりのホイコーローを中華屋でよく食べたものですが、あれは野菜や具材本来の味を味わっていたというよりも、砂糖の甘さに惑わされていたのだと、今となっては思うわけで、そんな食べ方をしていると糖尿病への道を歩むことになるのでしょう。キャベツの甘みというのは、きっと加減した塩気のなかで味わうべきもので、野菜の旨味不足を甘味料で補うのは憂うべきことだろうと思います…その甘味料なるもの、その中毒性がまた厄介なわけです。

それにしても、採りたて、茹でたてのタケノコは美味しい。うちは冷蔵庫無し生活なので、茹でたあとのタケノコは水に浸して常温保存。毎日水を替えると数日はもちますが、風味や栄養分が水に溶け出していくようで、最初の頃が一番美味しい。


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by 硲 允(about me)