「93歳・現役漫画家。病気だらけをいっそ楽しむ50の長寿法」(やなせたかし 著)という本を面白く読みました。
アンパンマンの作者であるやなせたかしさんが、93歳で現役漫画家だった頃に書かれた本です。
「本人としては4分の3は死んでいる感じ」と言いますが、本から伝わってくる気持ちの元気さがすごい! 溜まっていた疲れがでて、指も痛めてちょっと弱っていたときに読んでだいぶ元気をもらいました。
一番印象に残っているのは、「ユーモラス」についてのやなせさんの言葉。
人間というのはユーモラスでなければね。「ユーモラス」とは、つまり「ヒューモア=人間的」。人間的であるということは、
生きている間はなるべく、生きることをおもしろがる、ということ。
(「93歳・現役漫画家。病気だらけをいっそ楽しむ50の長寿法」(やなせたかし 著)p. 18)
そう言われてみると、ユーモラスの語源を考えたことがなかったけれど、そういうことか…。ユーモアをさらに大事にしていきたくなる言葉でした。
やなせさんが健康のために取り組んでいることも、興味深く読みました。毎朝、自己流の体操をしたり、糖尿病になってからは血糖値を測るのを「趣味」にしてしまって血糖値が上がりにくい食べものを研究したり、朝と晩は野菜スープだそうです。
運動や食事にも工夫されているけれど、考え方が若々しく楽しい!
巨匠なんて、まっぴらごめん。いつまでもアホらしいことをやったり、人を驚かせたい。
「老人は老人らしく」「いい年をして」なんて高齢者から元気を奪うようなもの
派手なシャツが好きで一生着ても着尽くせないくらい持っていて、帽子も200くらい持っているとのこと!
楽しく読めて、元気の出てくる本です。