これだというもの

何か書こうと思って、ノートや画面に向かうと、穏やかというか、静かというか、前向きというか、そんな心もちになってくる。これは昔からだったかもしれない。書いたあとは、書く前よりも気分がよくなる。

どうすれば自分のいい気持ちを自然と引き出せるかは、人によって違うのだろうと想像する。文章を書くのは好きじゃない、という人も多いと思う。絵をかくほうがよかったり、とにかく話すのが好きだったり、踊ることで自分を解放し、表現できたり。

何がいいのかわからなかったら、いろいろやってみるのもいいのかもしれない。やってみる前からこれは違うな、とわかるものもあると思うけど。なんとなく気になることは、ちょっとやってみるのがいいかもしれない。ぼくも、なんとなく気になることがあり過ぎる。でもちょっとやってみると、これは違うな、というのがすぐにわかってすっきりすることもある。やってみるのが手っ取り早いことがある。やってみて違ったら、それでOK、ということで、次に行ける。もやもやが一つ減る。そういえば、東京で草木染めのワークショップに参加したとき、いろいろやってみてる、という人がいた。ワークショップはちょっと体験してみるのにいい機会になる。

これだと思って、しばらくやり続けていても、違うな、となったらすぐに次に行くのがぼくのやり方。周りはびっくりして、もったいないと言ってくれたりするけど、自分が違うなってなったり、他にもっとやりたいことが見つかったら、何の躊躇もなく次に行ってしまう。そういうのはタイプもあるらしい。ぼくは一つのことを追求していくようなタイプではないのかもしれない。人それぞれ、というのが面白い。