お化けは夜型?

そういえば最近、夜に外をぶらついても恐怖を感じなくなっていた。ところが、霊とかお化けとか、そんな話を聞いたり読んだりした後で暗闇に行くと恐怖を感じることがある。子どもの頃、トイレの花子さんとかコックリさんとか、流行って(?)いた。真夜中の0時に鏡を見ると、自分の死に顔が映るとかいう話を聞いて、本気でこわかった。子どもの頃は9時には寝てたので、そんな時間に鏡を見ることはなかったけど、ついに0時頃に鏡を見ることがあり、自分のいつもの顔しか映ってなくて安心した。心霊写真とか、心霊スポットとか、あまり興味がなかった。見たい人には見えるのかもしれない。目に見えないものを全て信じていないわけではないけど、見たくないものまで見たいとは思わない。なるべくなら見ないで済ませたい。

自分のところの庭を真夜中に歩いても恐怖は感じない。植物たちが見守ってくれている感じがする。今の家に引っ越してきて、東京にいた頃とは比べものにならないくらい、星がよく見えるようになった。夜に外に出たくなる。寝る前に外に出て、星を眺めると眠りが深くなるような気もする。

「お化けは夜型やろ?」と相方に言ったら、「そんなん?」とあやしんでいた。「そらそうやろ」とぼくはなぜか頑なだった。昼間に出てきたお化けの話は聞いたことがない。明るいところよりも、暗いところが好きなのだろう。夜行性に違いない。昼間は休んでいるんだろう。眠る必要があるのかどうかは知らないけど。ぼくもかつては夜行性だったけど、最近は朝型になってきた。夜、遅くても10時半までには寝たい。それを過ぎると、朝起きるのが辛くなる。朝は5時頃に起きることもあれば、8時頃まで寝ていることもある。日の出前に起きると一日の充実感が大きい。