東京から香川へ移住しようと家探しに来たとき、香川(綾川町)で見えた星空に心を動かされた。夜の空気が東京の街なかとはまるで違った。
和歌山市の都心部から高松へ移動したときにも、高松のほうが空気がきれいだと感じる。大阪から高松に戻ったときは、明らかに違った。高松も中規模な都市だが、車の数がだいぶ違うののかもしれない。
ロシアの森の奥で暮らすアナスタシアが、大都市の大気汚染を解決する方法を問われ、一番の原因は車だと話している。
アナスタシア (響きわたるシベリア杉 シリーズ1)
何より怖いのは、これらの物質がごみやほこりの小さな粒子に混ざったり、浸透していくこと。往来する車が、この排気ガスの混ざったほこりをまきあげ、人々はその恐ろしい混合物を吸っている。そのほこりは四方に飛んでいき、草や木や、そのほかあらゆるものを覆っている。これはとても危険で、人間の健康にも植物にも有害。(「アナスタシア」p. 187-188)
和歌山の実家の近所で、車がひっきりなしに通る道路沿いにバイク屋がある。しかもその店は道路からちょっと窪んだところにあり、排気ガスがその店にたまりそうな位置にある。その店で働いている人たちは、若くしてがんで亡くなっていて、排気ガスが原因に違いないという話を聞いたことがある。
実家からぼくが自転車で通っていた高校への通学路も排気ガスだらけだった。実家に帰ったときにその道を自転車で走ると、鼻と喉がおかしくなる。よくこんな道を毎日走っていたものだと思う。今の自分なら、ならちょっと遠回りしてでも排気ガスの少ない道を選ぶ。
アナスタシアは、大都市の大気汚染を35~40%減らす方法として、バンパーに空気清浄機のようなものを取り付ける案を提示している。
そのバンパーの内側か底の部分に、前方に穴がポツポツ開いた箱を取りつける。箱の後ろにも空気が抜ける同じような小さな穴が必要よ。車が動くと、有害なほこりを含んだ空気の流れが前の穴から流れこみ、そこで洗浄されて、後ろの穴から出ていく空気は20%浄化されている。
これをすべての車に取り付ければ、排気ガスが混ざった汚いほこりが40%減少するという。
やろうと思えば簡単そうだ。この本(日本語版)が発売されたのは、2012年9月。 そのうち実現するだろうと思っていたが、全然そういう話を聞かない。ネット検索で日本語と英語でちょっと調べてみたが、そういう話はでてこない。
自動車メーカーや自動車業界の方へ、
ぜひご検討ください!
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