「リア充アピール」する人はいても、本当のリア充は滅多にいない?



「リア充(りあじゅう)」という言葉が生まれたのはもう何年も前のことだと思いますが、未だによく使われているようです。こういう流行言葉はすぐに使い捨てられて、その後も使っていると「時代遅れ」とされますが、「リア充」は息が長いですね。

ぼくも相方と話しているときに、時々「リア充」という言葉をふざけて使いますが、音がきたなくて嫌いだからそんな言葉使わないで、と言われます。

言わずもがな、「リア充」とは、(インターネットの世界と対比して)「リアル」が「充実」していることを指します。

ぼくは仕事でインターネットをよく使うし、ほぼ毎日ブログを書いているので、ネットにつながっている時間も結構長いですが、自営業(フリーランス)ということもあり、リアルでもいろいろやる時間があるので、どちらかというと「リア充」かもしれません。

「リア充」というのは、どうやらリアルが充実している人を皮肉る悪口のようだと知ったとき、「リアルが充実していて何がわるいんやろ?」とちょっと不思議に思ったものです。

SNSが普及してからは、「リア充アピール」という言葉もよく聞くようになりました。友だちと海辺でビール片手に騒いでいる写真を載せて「サイコー!!」と書いたり、でしょうか(勝手なイメージで、そんな人見たことないけど)。

「自分の毎日はこんなに最高だぜー」とひけらかしている人に反発を感じる気持ちはわかりますが、そんなふうにアピールしている人は、実は「リア充」ではないかもしれません。リアルが充実していたら、リアルの世界で完結しても満足なはずですが、それをわざわざインターネットでアピールするのは、リアルで満たされていないからかもしれません。あるとき、温泉のロビーに一人でいた男の人が、かき氷を注文し、届いたかき氷の写真をスマホで撮って画面をいじっているところを見かけました。つまらなさそうな顔をしていましたが、SNSの投稿画面では楽しそうなことを書いているのかもなぁと思い、「リア充アピール」と実際の「リアル」のギャップを垣間見たような気がしました。

ぼくのブログには、基本的には楽しげなことばかり書いているので、「リア充アピール」だと感じる方もいるかもしれませんが、大した「リア充」ではないのでご安心を(笑)。わざわざアクセスしてくれた方が、なるべくポジティブな気持ちになれるようなものを書きたいと思っているので、日常の体験からそういう切り口で書いていますが、実際の日常には、腹立たしいこともいろいろあるし、気持ちの晴れない日もあります。

ブログにはなるべく自分の体験に基づいたことを書きたいと思っているので、リアルを充実させないと書き続けられなくなりますが、パソコンに向かう時間がとれないほどリアルの物事に追われると、それはそれでブログが書けなくなるので、その辺のバランスには気をつけています。パソコンに向かう時間がないほどリアルで忙しかったら、いくらリアル中心の暮らしとはいえ、「リア充」ではなさそうですね。ブログありきの暮らしも「リア充」ではないでしょう。

「リア充」とか「リア充アピール」とかいう悪口はあっても、本当の「リア充」の人っていうのは滅多にいないかも。


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