塩江町(香川県高松市)で開催された「環境ワークショップ in 奥塩江」というイベントに参加してきました。
かつては上西中学校、そして上西幼稚園として使われていた校舎(園舎)ですが、廃校(園)になったあと、NPO法人「奥塩江交流ボランティア協会」によって「モモの広場」として、地元の人々の交流の場として活用されてきたそうです。
環境ワークショップ(別名:まんぷく芋煮会)は、毎年開催されているそうで、オカリナの演奏会、茶道と田舎暮らしに関する講演、水力発電実験、芋煮、意見交換、煎茶の淹れ方講習と、盛りだくさんの内容でした。
水力発電実験では、NPO法人「環境徳島ネットワーク」の方が来てくれて、「モモの広場」の裏を流れる川にさまざまな水力発電装置を設置。
これは本体が木でできていて、見た目にも美しい水車でした。
回転部の表面に竹が張られています。
これは田んぼの側溝に設置できるサイズでつくられているらしい。防犯灯やビニールハウスの証明は、これによって発電された電気でまかなえるそうです。
これを手づくりしたときの費用は3万円とのこと。下に備え付けられた空のペットボトルで浮かぶ仕組みになっています。
回転部の羽(?)には、水道用のパイプを切って使用しています(直径155mmのパイプ)。羽を10個付けたときには回らなかったそうですが、9個にすると回り出したらしい。いろいろ試行錯誤しながら作られたそうです。
こういうのを自分でも作れたらいいなぁと思います。小型水力発電装置を実際に見ることができて、いい機会でした。
お昼は、巨大なお鍋(?)で猪肉入りの芋煮。
芋煮の他に、香川の郷土料理「鮒(ふな)のてっぱい」(とおむすびも用意してくれていました。
香川は雨が少ないのでため池がたくさんあります。昔から、農繁期が終わって、ため池の水を抜いた後、ふなを捕って食べてきたそうです。最近は、鮒が減ったので、代わりにサバやコノシロを使うことも多いそうです。いただいたのが鮒なのかどうかは定かではありませんが(きいてみればよかった!)、臭みのない魚でした。
ここ上西地区では、昔、畑のあぜなどにお茶の木を植えてよく飲んでいたらしい。ところが、近年になって、農業の後継者がいなくなったり過疎化が進んだりで、茶畑が急激に減ったそうです。そこで、「NPO奥塩江交流ボランティア協会」では、放置された茶畑を復活させるプロジェクトも行ってきたとのこと。
その煎茶(「大滝山」という名前が付けられています)をいただき、美味しい淹れ方まで教えていただきました。
お湯の温度は70~80℃。茶葉は一人あたり小さなティースプーン1杯。例えば3人分淹れる場合、3客の茶碗にお湯を注ぎ、茶葉を入れた急須にそのお湯を入れます。そして、1~2分待ち(置きすぎると苦くなります)、それぞれの湯呑に代わる代わる、少しずつ注いで完成。人数分の茶碗に最初にお湯を注ぐことで、ぴったりの量のお茶を淹れることができ、その過程でお湯の温度調整もできるので、なるほどー、と思いました。
最近は家では刀豆茶かカモミールティを飲むことが多いですが、煎茶も淹れてみたくなりました。
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