ブログの文体について:文体を変えると書けることも変わる。


イエローペアトマト
畑で育ったイエローペアトマト

最近、ブログの文体を変えてみた。

しばらく「です・ます」調を使って話すように書いていたが、「です・ます」を使わない書き言葉で書いてみることにした。いわゆる「だ・である」調だが、「だ」や「である」はちょっとエラそうなのでなるべく使いたくない(時々使うけれど)。

ブログを毎日書き始めた頃は、人と会う機会が少なく、内にばかり向かいがちだったので、そのバランスを取るために誰かに「話す」ように書いていたが、最近は外に出かけて人と話す機会が増えたので、むしろ内に向かう時間が少なくなり、最近書いた記事を読み返してみても上っ面のことばかり書いている気がしたので、ちょっと路線変更してみた。

同じことについて書くにしても、文体が違うと内容まで違ってくる。

「です・ます」調で書くと、「話す」感じに近くなり、相手ありきで相手に何かを伝えようとして言葉を発しているというニュアンスが強くなる。誰かと話すときに、こんなことは自分の中にしまっていればよくてわざわざ他人に話すことではない、と思うようなことは、書いているときにも出てこなくなる。

「だ・である」調で書くほうが、自分の内面をスケッチするように書くときには書きやすい。相手あっての文章なので、書きながら、読み手が受ける感じを常に意識しながら、何を書くかを選択しながら書いてはいるが。

ブログで書くまでは「です・ます」調の文章を書く機会があまりなく、最初は書きにくさを感じたが、1年近く、毎日のように書いていると慣れてきて、新しい文体を身につけることができたのはよかった。時々、「だ・である」調で書くべき翻訳の文章を間違って「です・ます」で書いてしまうことすらあるくらい、いつの間にか馴染んでいた。

ブログの便利なところに、「フォーマット」を途中でどんどん変えていけることがある。文体はもちろん、タイトルやテーマだって途中で変えていける。

自分の変化とともに、ブログにも変化を加えつつ、(できるだけ)毎日書く、ということは変わらずに続けていきたいと思っている。


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