手書きと活字。目的に応じた方法や道具で書くことについて


最近は、手書き文字よりも活字で文章を書くことのほうが多いけれど、アイデアを出すときは紙にペンや鉛筆で書くほうが発想が自由になる。

手書きで書くと、文字を自由な位置に配置でき、文字の大きさも自由自在(パソコンなどでも文字の大きさを変えられるけれど面倒くさい)なのがいい。イラストを簡単に入れられるのもいい。

高級なノートに向かうと気張ってしまうので、裏紙を使う。なぐり書きで気軽に何枚も使える。手書きの文字には、それを書いたときの気持ちがこもるので、見返したときにその気分を取り戻しやすいというメリットもある。

久しぶりに手書きでアイデア出しをしていて、そんなことを思った。

出したアイデアを誰かに共有する際、相手から忌憚ない意見をもらうには手書きのまま見せるのがいいかもしれない。活字できれいな資料をつくると、「完成している感」がただよい、それに口出ししたり手を入れたりすることに遠慮が働きやすくなるように思う。

頭の働きは道具の影響を受ける。

文字を書く機能に特化していて画面の小さな「ポメラ」で文章を書くのと、パソコンで文章を書くのとでは、同じテーマで同じように書き始めても違った文章ができる。手書きで書くにしても、新しく買ったばかりの質感にこだわったノートに書くのと、印刷に失敗したA4用紙の裏側に書くのとでは、書くときの気分がずいぶん違ってきて、文章の感じも違ってくる。

何となくパソコンを開いてWordで書き始めたりするのではなく、目的に応じて道具を使い分けるようにしたい。

最近はブログばかり書いていて、パソコンに向かってBloggerの投稿画面で書くか、ポメラで書くことが多い。メモ帳とノートを持ち歩いているけれど、ブログのネタなどのメモ程度。自分の頭の中でまとまっていない考えや想いを文字にしていくとき、ぼくは活字よりも手書きのほうがうまくいきやすい。日常的にノートに文章を書く習慣を復活させたい。


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by 硲 允(about me)
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