ハッピーヒルの田植え終了。陸稲(おかぼ)の謎の田植え

ハッピーヒルの田植え(陸稲)

今年もハッピーヒルの田植えが無事終わりました。

6月27日に開始し、「半夏生(はんげしょう)」の期間が終わる7月6日まで、真昼間の暑い時間帯以外は、他の用事があるとき以外、ほとんどずっと田植えをしていました。

半夏生を過ぎて田植えをすると、半夏半作(はんげはんさく)という言葉があるように、 お米の収穫が半分くらいに落ちてしまうと言われています。今年は無理をせず、半夏生が終わるまでにできるところまで進めよう、と思っていたら、その余裕がよかったのか、案外進みました。


苗床で育った苗は全部植えました(稲を引っ越ししたところが水たまりになっています)。

陸稲(おかぼ)の場合、水稲に比べて分けつ(根元付近から枝分かれして増えていくこと)が少ないと言われているので、一か所あたりの稲を多めに植えています(多いところでは10~15本くらい)。すると、けっこうあっという間に苗代の苗がなくなります。

今年は田植えの時期に雨がよく降り、一段高くなって隣接した田んぼから流れ出てくる水も入って、田んぼの土が常にぬかるんであちこち水たまりができている状態でした。

草が伸びているところは、田植えをするまえに刈り払い機(草刈り機)で刈りましたが、水たまりに高速回転している刃を当てるとすごい水しぶきで、全身泥だらけ。水たまりの中で草刈り機を振り回している人は珍しいので、去年、その様子を近所の農家さんが面白そうに見ていました。


土が水をたくさん含んでいると、苗床から苗を移すときに根っこが切れにくいので好都合です。植え穴を鍬(くわ)で掘って一か所ずつ植えていきました。シャベル(スコップ)でも試してみたのですが、土がぬかるんでいるときは鍬のほうがラクでした(水が跳ねますが・・・)。


田んぼ全体の様子。全部で5畝(せ)(約500㎡)くらいの面積で、その半分くらいに植えました(手前の左と奥には植わっていません)。1年目は7月末までかけて全面に田植えしたのですが、半夏生までに終わらそうとすると、今の体力ではこれが限界。

既に稲以外の草がいろいろ生えてきているし、近所の田んぼのように水を張っていないので、通りすがりの方には田植えをしているようには見えないかもしれません。田植えをしている姿を見ても田植えのようには見えないらしく、通りすがりのおっちゃんに「なんかの実験しよんの?」と声を掛けられたことがあります。

ハッピーヒルというのは、自然農法を提唱した福岡正信さんという方が生み出した品種です。福岡さんのやり方では、田植えをせず、麦を育てた後、「粘土だんご」という土のだんごに稲の種籾を混ぜたものをまいて育てていたそうです。その方法で成功させるのはかなり難しいらしく、やってみようとは思わなかったのですが、来年までに勉強して、田んぼの一部で試してみようかと検討中です。


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by 硲 允(about me)
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