だいぶ暑くなってきて、炊いたご飯がすぐに発酵する季節がやってきました(うちは冷蔵庫なし生活なので常温で保存しています)。
うちでは味噌を仕込んだり、しゅわさかさんを飼ったりしているので、あちこちに発酵に向かう菌が住み着いているようで、食べものが腐敗することがほとんどありません。
昔、ご飯を炊飯器に入れっぱなしで腐らせてしまったことがありますが、今の家では土鍋で炊いたご飯をどれだけ放置しても腐ることがありません。暑くなってきた最近は、炊いたご飯を一晩常温で置いておくと、発酵した匂いがしてきます(発酵なのか腐敗なのかは、まずはにおいで判断します)。さらに放置すると、水分がでてきて糸を引いてきます。たいてい、こうなったら捨ててしまう人が多いと思いますが、発酵したご飯はひと工夫すれば美味しく食べられます。
最近は、リゾットにするのがお気に入り。
この写真は火にかけ始めてすぐの状態。発酵したご飯がどろどろになっておかゆのようになっています。具はきゅうりと人参と玉ねぎ。ニンニク(+あればショウガ)を多めに、最初にオリーブオイルで炒めてから野菜とご飯を入れると、発酵した匂いが中和されやすくなります。
完成! ぼくには美味しそうに見えますが、人によってはおそろしい食べ物に見えるでしょうか・・・
リゾットだと言われて出されたら、発酵したご飯を使っているとはたいてい気づかないような味です。ご飯の発酵した匂いがチーズっぽい風味を出してくれます。
ご飯の発酵にも段階があり、最初は酸味が出てきますが、それを過ぎると酸味が消えて甘みが出てきて甘酒のような味になります。発酵したご飯から出てきた水分をおそるおそる飲んでみたら、まさに甘酒でした。まだ試したことがありませんが、さらに放置するとどぶろくになるはず。
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