「夫が使った珪藻土マットを踏みたくない」? 男の体臭問題

カフェで仕事をしていると、「夫が使った珪藻土マットを踏みたくない」と話す若い女性の声が聞こえてきた。

珪藻土を使った商品は、ここ1、2年でよく見かけるようになった。水気をすぐに吸収してくれる性質を利用して、マットやコースター、除湿材などに利用されている。



珪藻土マットは、水分はあっという間に吸収し、そのうち蒸発するが、油分はマットの表面に残るのだと、その女性は続けた。

一緒に話していた仲間の女性たちは皆、「夫が使った珪藻土マットを踏みたくない」という思いに共感しているようだった。夫さんたちの足の裏からそんなに汚いものが出ているのだろうか。口を揃えてそう言うのだから、そうなのだろう。夫さんたちが少し気の毒になり、今後の夫婦関係は大丈夫だろうかと少し心配になった。

後日、あるタオル屋の店内のポップに、「嫌いなのは、お父さんじゃなくて、お父さんが使ったあとのタオルの臭い」というようなことが書かれているのを目にした。

タオルを使った後、雨が続いてすぐに洗濯ができず、部屋にそのまま干しておくと生乾きのイヤな臭いがすることがあるが、それは多分誰が使ったタオルでもそうで、お父さん限定に臭いとはどんなものだろうと不思議に思った。

飲酒、喫煙、肉食…おそらく、そういうものを原因とする臭いだろう。

ぼくはタバコを吸わず、最近はお酒もめったに飲まず、数年前に肉食をやめてから体臭の悩みとは無縁になった。珪藻土マットに油分が付くどころか、足に油分が足らないくらいかもしれない。

酒をやめれば酒臭さは消えるし、タバコをやめればタバコ臭さは消える。肉食をやめれば、体から排出される油分も少なくなるだろう。

ストレスの多く暮らしではなかなか難しいのだと思うけれど、タバコをやめ、お酒とお肉をほどほどに抑制すれば、珪藻土マットもタオルも家族仲良く使えるようになるのではないかと思う。