お金を払ってサービスを受けるということについて。

歯医者で治療を受けながら、「ありがたいなぁ」と思うことがよくある。

世の中、酷い目に遭わされている人も多いなか、自分の食事や生活のせいでわるくしてしまった歯を丁寧に直してもらえるとは、ありがたい境遇だと思う。

そういうサービスを受けられるのは、お金の力だろうか、とも思う。みんなお金を稼ぐ必要がなく、毎日好きなことをして自由に暮らせるとしたら、この歯を治してくれる方はいるだろうか? そう考えると、申し訳ない気もしてくる。

近所のカフェに行っても、お店の方たちが笑顔で対応してくれて、いつもの注文(ブラッドオレンジジュースのラージをグラスで、氷なし、ストローなしで)まで覚えてくれている。

生きていくためにお金を稼ぐ必要がなければ、大手チェーンのカフェの店員さんの仕事をする人はいるだろうか? ぼくはお金の力を借りてサービスを受けている。

反対に、ぼくもお金を稼ぐ必要にかられて、それほど気が向かなくてもせざるを得ない仕事もたまにはある。

そういう循環の中で生きているわけだけど、「渋々(しぶしぶ)仕事」の中でもなるべく喜びと感謝を増やしていくことで、世の中は少しずつ変わっていくのではないかとも思う。

他人に嫌がることや気の進まないことをなるべくさせず、自分もなるべく嫌なことや気の進まないことを減らす・・その心がけの蓄積の効果は案外大きいかもしれない。


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by 硲 允(about me)
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