木彫りと縫い物はギブアップ。自分の得意なことに集中する

ぼくは何でも自分でつくるのが好きなほうで、たいていのものはそれなりに勉強して練習して時間をかければつくれる気がしていたが、自分の限界を感じることもある。


昨年、木彫りのスプーンをつくり、自分では結構満足のできになり、これからいろいろ木彫りのカトラリーをつくっていこうと思っていたが、やる度にひじを痛めてしまい、自信を失った。木彫りはほかの方にお任せして、ありがたく購入しようと思った。

自分で彫ってみると、手彫りでつくるのがいかに大変かがよくわかり、買うときに感じるありがたみも違ってくる。

自分でつくったものを使うのは楽しいが、誰かが気持ちを込めてつくってくれたものを使うのもうれしい。自分は自分が得意で好きなことをして、自分に向いていないことは、誰かが好きでしてくれたこと(もの)をありがたく受け取る。そういう循環を楽しむのもいいと思う。

縫い物や刺繍にも興味があり、相方に教わりながら初めてコースターをつくってみた。


実際にやってみて気づいたのは、縫い物は想像以上に指先を使うということ。ギターの練習で痛めたのと同じ左手人差し指をよく使うようで、縫っているとそこが痛む。ギターの練習を控えて指の回復を待っているところなのに、これ以上縫い物をするとギターが弾けなくなると思い、コースター1枚でギブアップした。

縫い物は指が治ったらできるかもしれないが、やり過ぎるとギターに差し支えそうで、縫い物は相方にお願いすることにした。

木彫りと縫い物ができないことがわかって結構気持ちが沈んだが、自分が得意なことに集中しようと思い直した。ぼくは自分でも困るほど、いろいろやりたいことが多い方だが、実際にちょっとだけでもやってみると、自分にできることとできないこと(無理すればできるがそこまでしてやる必要がなさそうなこと)の違いが明確になってくる。


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by 硲 允(about me)
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