非生産的な会議と信頼関係について。

最近は、会議とはほとんど無縁になった。

生産的な会議ならいいが、世の中には、非生産的な会議があふれている。

あるときの会議で、誰が何をするか役割を決めたが、決定権をある程度もっていた一人が、その場では異論を唱えなかったのに、決定した内容に不服があったようで、会議後、無言の圧力でその決定を簡単に覆したことがあった。どうして会議の場で意見を言わなかったのかと、非常に腹立たしかった。こういう方法で物事を進めていくなら、会議をする意味がないし、一緒にまともに仕事ができない。

仕事や何らかのプロジェクトにおける会議の主な目的は、情報や考えや気持ちを交換し、今後の計画や行動を共に決めていくことだろうけれど、会議で大きな力を持っている人がそこから外れていると、非生産的で無意味に思える時間になってしまうことが多い。

厄介なタイプの一つに、会議で何かを決めるよりも、みんなと共に時間を過ごすこと自体が好き、というのがある。みんなと一緒にいるのが好きなのは結構だけど、そういう方たちは、相手の時間への配慮がない場合が多い。だらだらと話し合いを続け、結局、何も決まらない(決めようとしない)。

だらだらとおしゃべりする時間もいいとは思うが、仕事や何かの共同プロジェクトについて話し合うような場では、お互いの時間への配慮がなければ、一緒に気持ちよく進めていくことができない。

最近は幸い、そういう相手と一緒に仕事をしなければいけないことがなくなった。

家で仕事をしていると、仕事やプロジェクトの簡単な話し合いはメールですることになり、ちょっと微妙なニュアンスを伝えたり相手の微妙な気持ちを知りたいときは電話をし、時々会えるときは、メールや電話では難しいことを伝える機会になる。

人と人が何かを一緒にしていくうえで一番大事なのは信頼関係だろう。それがないと、何をしてもうまくいかない。会議も信頼関係を高めていけるようなものであるべきだろう。

そのためには、お互いに率直な考えや気持ちを伝え合い、受け止め合い、今後のことを前向きに話し合って決めていける時間にする必要がある。

自分だけ得しようとしたり、自分のわがままを通そうとしたり、ウソをついたり、相手の気持ちを平気で害するようなことをすれば、信頼関係はあっという間に崩れてしまう。

一度失われてしまった信頼関係を回復するのはなかなか難しい。信頼できない相手とは、一旦離れたり、ほどほどの距離をとりつつ付き合うのが、お互いのためになることも多いと思う。


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by 硲 允(about me)
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