アリアナ・グランデさんの「七輪」タトゥー。互いの間違いに不寛容な世の中は生き辛い

最近知ったけど、アリアナ・グランデさんのタトゥーが話題になっていたらしい。

ご存じの方が多いと思うけれど、アリアアン・グランデさんは、「Seven Rings」という自分の曲のタイトルを日本語に直訳した「七輪」という文字を手に彫り、それだとサンマとかを焼く七輪になってしまうと、ネット上で多くの人からバカにされたらしい。

別にサンマを焼く「七輪」でもいいのになぁ、と思った。「別の意味の七輪にも読めるけれど、それはそれでユーモアがあっていいんじゃない」と周りの人が言ってあげたら、本人も傷つかずに済むし、入れ墨を入れたところは皮膚が再生しやすくてそのうち消えるらしく、サンマの七輪に読めるのはイヤなら次は別の文字を彫るという選択肢も考えられるし、それで済む話なのに、寄ってたかってバカにするから不毛な悲劇が生まれる。

そういうことって、よくあるんだろうなぁと思う。他人の間違いに不寛容、というのは、自分も間違いをおそれたり、間違いをバカにされながら生きてきたら生じやすいんだろうと思う。

自分の間違いを笑い飛ばし、他人の間違いに対しては、相手をなるべく傷つけないように工夫しながらそっと教えてあげる配慮があれば、世の中もっと生きやすくなるのに、と思う。

アリアナ・グランデさんは、この事件のせいで、10年以上続けてきた日本語のレッスンをやめると発表し、ウェブサイトからは日本語のグッズを引き下げたという。日本のことが嫌いになってしまったんだろうなぁ、と思うと悲しい。「七輪」で何がわるい、と思うけどなぁー。


by 硲 允(about me)