もう少し幸せになるための確実な方法…それは、食べものを変えることではないかと思った。
自分の身体の生命力を高める食べものを日常的に食べ続ければ、心身の健康が回復し、体調や頭の働きがよくなれば、日常の一瞬一瞬をより心地よく楽しく生きやすくなる。
健康にいい食事とはどんな食事か? これはあちこちで話され、議論され、試され、検証されてきたが、この本一冊を読めば完璧な答えが書いています、というようなわかりやすい正解はない。
自分が一番信頼できる人が言っていることや実践していること、一番信頼できる情報源にあたり、自分で実践して自分の身体で確かめれば、自分にとっての正解に少しずつ近づいていく。
とはいえ、心身の変化の要因はいろいろあるので、何を食べた影響がどう出ているかを100%正確にとらえることは難しい。でも、だいたいはわかる。白砂糖を摂りまくった一ヶ月と、白砂糖をなるべく控えた一ヶ月とでは、体調がかなり違うはず。主食を七分つきのお米にした一ヶ月と、主食を精白した小麦粉にした一ヶ月でもかなり違うだろう。それほど大がかりな実験が難しくても、なるべくオーガニックの野菜を食べるとか、なるべく甘いものを控えるとかでも、明らかに体調は変化する。ぼくは食べものを変えて、10年前と今では身体も心も別人に入れ替わったと自分で思うくらい変化した。あのままの食生活を今まで続けていたらどうなったかと考えるとゾッとするくらい。
街に出て、不健康そうで不幸せそうな人を見かけると、「食べものを変えたらいいのになぁ」と、余計なお世話ながら思ってしまうことがよくある。数年で別人のように元気になれるかもしれないのに、と思う。
食べものは、単にお腹を膨らませるだけではない。車の燃料だって、不純物が混じっているガソリンを入れるといろいろ不具合が生じるのと同じことだと思う。
自分が元気になれば、自分に余裕ができた分、他人への思いやりも生まれやすい。世界中の食事がもっと健康的なものになれば、もっと幸せに生きられる世の中になるはずだと本気で思う。今から30年後にはだいぶマシになっているのではないかと期待しているが、それは一人一人の選択によるところが大きいのだろう。
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by 硲 允(about me)