タワラむらさきの種芋を植える。日本人初、民間のジャガイモ育種家が生み出した品種


徳島県小松島市の「みはらしの丘 あいさい広場」で見つけて買ってきた「タワラむらさき」というジャガイモの品種の種芋。

お店の商品説明によると、「暖地寒冷地、悪排水、無肥料、どんな条件でも多収できる不屈のジャガイモ」らしく、「日本人初、民間ジャガイモ育種家が作り出した」品種というのも気になりました。

ジャガイモの品種というのはどうやって作るんだろうと疑問に思って調べていると、俵農場さんのFacebookでの投稿に書かれていました。そんなに大変だとは、そりゃ民間で取り組む人が少ないわけだ…



「メイホウ」という品種のジャガイモ6000株のうち、たった1株、突然変異の紫がかったイモが見つかったとのこと。この割合だと、個人で自給用に育てている分には、そうそう突然変異のジャガイモが見つかることはなさそうです。それを固定化するには、15作も育てつづける必要があったとのことで、かなりの手間暇と労力がかかったようやく生まれた品種だということがわかりました。

「日本いも類研究会」という団体があるそうで、そのウェブサイトで「タワラむらさき」の来歴や特性が紹介されていました。

育成したのは、長崎県南高来郡瑞穂町の俵正彦氏。1997年に種苗登録されているそうです。

「デストロイヤー」という品種はよく見かけますが、こちらも俵さんが育種された品種らしい。「農業経営者」という雑誌に掲載された「俵死すとも品種は死せず」という記事(有料・記事単位で購読可能)も気になります。


自分が育てている野菜の品種がどういうものなのか、調べてみると、ますます愛着がわいてきます。


真ん中の畝は、種芋をうめた後の様子。土の上に、刈った草を被せています。

うちの畑ではジャガイモの育ちがあまりよくないことが多いのですが、「タワラむらさき」がどう育つか、楽しみです!


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by 硲 允(about me)
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