「おへそカフェ&ベーカリー」のエインコーンという古代小麦を使った美味しいパンの話を書いた。
このパンを食べたあとでふと思ったのだけど、小学校の給食でこんなパンが食べたかった。給食のあの不味いパンはなんだったのだろうか。おそらくポストハーベストのかかった外国産小麦に余計なものをいろいろ入れてドライイーストで焼いたパンだろう。
学校にもよるのだろうけど、ぼくが通っていた小学校では、美味しくない給食でも全部食べさせられてずいぶん苦労した。パンに負けず、ごはん(お米)が不味く、食道がむかむかするので、頭の中で美しい田んぼと風に揺れる稲穂を思い浮かべながら、その不味さを紛らわせてなんとか完食したものだった。
まずい給食を無理やり食べさせる学校というのは、体制的、権力的なイジメのようなものだと思う。美味しくて、自分の身体や体調に合っていて適切な量であれば、誰だって残さずに食べるものだろう。残すには残すなりの理由があり、それを無理やり食べさせたところで、心身の健康につながるとは思えない(それとも、忍耐力をつけさせるのが目的なのだろうか?)。
今どきは、オーガニック食材の給食を提供している学校もちらほらあるようで、そういう学校に通っている人たちはラッキーだと思う。心身の発達、変化が著しい学生時代に毎食何を食べるかは、心と体の健全な成長に大きく関わってくるはずである。