『日本人の9割は冷えている』(蓮村誠 著)を読んで。

『日本人の9割は冷えている―免疫力、消化力、寿命を左右する“冷え” 』(蓮村誠 著)という本を読んだ。




「冷え」について、アーユルヴェーダの観点から詳しく書かれていて、とても参考になった。

「冷え」は奥が深い。ぼくは昔から、冷えるようなことをし続けてきたなぁ、と改めて思った。砂糖の摂りすぎ、運動不足、夜ふかし、不規則な生活、偏った活動、時間帯に合っていない活動…。

小学生の頃、体温を測るとだいたい35.9℃のことが多かったが、食を変え、暮らしを変えると体温が上がってきて、この頃検温すると、36℃を下回ることはなくなった。体温が低いと免疫力が低いというのはその通リなのだろう…昔はしょっちゅう風邪をひき、いろんな病気にかかっていたが、最近はめったに風邪をひかなくなり、病気もしなくなった。

最近はさらに冷えを改善しようと、靴下の重ね履きや半身浴などを始めた。

「冷えとり健康法」を考案された進藤義晴の著書を読んでいると、冷えとりに適した服装として、富士山の形をイメージして、身体の下の方をしっかりあたためるとともに、身体から出てきた毒を逃がすために身体と服の間に空気が通りやすく煙突のように上に熱や毒を逃がすようにするといいと書かれている。頭寒足熱の原則で、下半身はあたためるが、首や手首は冷やしたほうがいいという。冬でも首や手首は温めずに出しておいたほうがいいとされている(下半身を温めれば、それで寒さを感じないという)。

冷えとりの服装で冬を過ごしたことがないので、首や手首を寒気にさらして平気なのだろうか体験したことがないが、首や手首や足首など「首」とつくところは常に温めておいたほうがいいという説も一方では存在する。そういえば、首や手首には太い血管が通っているので、熱中症のときには首や手首を冷やすと全身を効率よく速く冷やせると、救命講習で習った記憶がある。

蓮村誠さんのこの本でも、首について触れられていて、首や手首、足首は、冷えの観点から見て大きな弱点のひとつだと書かれている。

これらの部位は、体表近くに大きな血管が通っているため、寒さにさらすと血液を冷やして、その影響を全身に拡げてしまいやすいのです。ふだんからこれらの部位に<冷え>を感じやすい方は、対策が必要です。
首の周囲のケアとしては、つねにスカーフやストールを用意して、冷気や風を感じたときにすぐ使用するようにします。(p. 113)

とのこと。

やはりケースバイケースで、冷えを感じるときには巻きものなので対策をするのがよさそうだと思った。

腕にしても、いくら靴下を重ね履きしたところ冷える日もある。そういうときに冷やしたままにしておくと、血流がわるくなり、関節にも負担がかかっている感じがする。自分のあたため方や冷え具合にもよるのだろう。

冷えとりを始めてから(ほかにもいろいろ一気に始めたが)、汗をかきやすくなった。前までは異常に汗をかきにくかったのだけど、何かが流れ始めた感がある。

冷えとりは奥が深く、いろんな変化がでてくるのが面白い。