6月から瞑想を始め、もうすぐ2ヶ月が経つ。
それ以前、瞑想には興味がなく、そんなことをしている暇はないと思っていたけれど、アーユルヴェーダの本を読んでいるうちに、自分には瞑想が必要かもしれないと思って試しにやってみると効果を実感し、いつの間にか、日々の欠かせない習慣となった。
一概に瞑想といっても、そのやり方はいろいろあるようだ。
ぼくのやり方は、自己流。時間は1回20分。基本的に、何も考えない。思考が浮かんできたら、さらっと流す。疲れていると、あれこれ考えてしまうこともあるが、気にしない。どんな思考がどれくらい現れるかによっても、その時の自分の状態がわかる。無理して「無」になろうとしない。瞑想中にアイデアが浮かんだり、必要なことを思い出したりすることもある。
最初のうちは、なるべく思考を鎮めるために、呼吸を数えたり、体に意識を向けたり、その時に浮かんできた意味のない言葉を頭の中で唱え続けたり、いろいろ試してみた。だらだらとした思考が生じるよりも、呼吸を数えたり言葉を無言で唱えたりしているほうが、脳は静鎮まる。体に意識を向けることによっても、言語的な思考は鎮まりやすい。
うまくいったかどうかも、あまり考えず、評価しないようにしている。疲れているときは、ただ20分間、目を瞑る。何か考えても気にしない。言葉による思考が出てきやすい疲れ具合のときと、言葉を出す力も残っていないような疲れ具合のときがある。
目を瞑ってじっとしていると、目を開いて活動しているときとは違ったところに自分の意識が行く。あるとき、ぼくは目に意識を向けすぎていることに気づいた。目を瞑っているときですら、目にエネルギーを向けすぎているのを感じた。それに気づき、目に意識を向けすぎないように心がけていると、日常での目の疲れが軽減されてきた。
瞑想を始めることで、自分の脳の疲れ具合が前よりもわかるようになった。睡眠によっても脳の疲れはとれるが、瞑想をすると睡眠とはまた違った脳の回復が生じるように感じる。
瞑想を始めてから、無駄な動きや思考が減った。基本的に朝、夕(晩)、1日に2回、行うようにしているが、用事が多いときは1日に1回のときもある。1日に20分、あるいは40分かけても、あまり余る効果を感じるので、やめるわけにはいかなくなった。瞑想なんてしている暇はないと思っていたけれど、瞑想をしたほうがむしろ、時間にも心にも余裕が生まれてくることに今更ながら気づいた。