人間、いろんなタイプがあるもんです。

人間、いろんなタイプがあるものです。

「自分を好きになる技術 人を受けいれる技術」(蓮村誠 著)という本を読んで、こういうのもタイプの問題なのかぁ…と、いろいろフレームワークが入って、発見が増えました。「きちんと派」か「だいたい派」か、「献身派」なのか「個人派」なのか…どっちが優れている、というものではなく、どっちのタイプなのか、と考えるとラクになれます。

最近の本は、命令口調のタイトルをよく見かけます。「~しなさい」とか。そんな偉そうなタイトルの本は手に取る気になれないのですが、命令されたい人は案外多いのでしょうか。こうすれば大丈夫なのだ!と断言してもらいたい、断言されれば安心する、という人が多いのでしょうか。

先日、図書館に行ったとき、本は3冊並行して読みなさい!みたいなタイトルの本を見かけて、これもタイプの問題だなぁと思いました。上の本によると、「だいたい派」はいろんなことを同時進行していくことが得意だそうで、本もそういう読み方が向いているのかもしれません。本を並行して読むことを勧めている著者が「だいたい派」なのかどうか、知りませんが、自分に合った方法が万人に適しているわけではない、というのは当然のことで、誰かの真似をしても、それが自分のタイプに合っていなければ心地よくないし効率も上がらないし、無理がかかって、結局つづかないものです。

タイトルしか見ていないわけで、この本がどういう本なのかどうかは知りませんが、自分はこういう方法でうまくいっている、というのを伝えてくれるのはありがたいとしても、命令調でそうしなさい!といわれると、ちょっと腹立たしいものです。タイトルは編集者がつけている、というケースも多いと思いますが。まぁ、売れないと困るので、こうするとうまくいくかもしれませんよ、というくらいの弱い調子のタイトルだとダメなのでしょう。

タイトルはともかく、本を読むほうとしては、人それぞれ、いろんなタイプがあるのだということを念頭に入れておくのは大事だと思います。自分はどういうタイプで、著者はどういうタイプ、というのを把握しながら読むと、下手にまるっきり真似をして遠回りせずに済みます。