野菜のサラダと明石朴景さんの器


真夏は生野菜のサラダが美味しい。

上の写真は、きゅうり、ミニトマト、アボカド、オレガノ。手づくり塩麹と、ショウガを漬けた黒酢、バルサミコ酢、レモン汁をかけて。

畑や庭で採れたての野菜でつくると、美味しさ格別。最近はきゅうり食べ放題、ミニトマト(マイクロトマト)も採れ始めた。ハーブも庭から。

最初のうち、全部食べきれないときに保存しやすいように、琺瑯のタッパーで食べていたけれど、写真にうつっている明石朴景さんの器で食べてみたら味わいが格段に上がり、以来、このサラダはこの器と決まっている。

明石朴景さんの器は、時々訪れる古道具屋さんでたまたま出くわした。どういう方なのか知らなかったけれど、香川県高松市で生まれ、和歌山県漆器試験場で勤務されていたこともあるそうで、香川と和歌山…ご縁があったのでしょうか。漆器をメインに制作されていたようです。

以下、讃岐漆芸美術館のブログより、明石朴景さんのプロフィール。

明石朴景は明治44(1911)年生まれ。平成4年(1992年)没するまで讃岐漆芸と向き合って多くに作品を世に送り出しました。朴景は号で、本名は聖一。
東京美術学校図案科を卒業した後、和歌山県漆器試験場勤務を経て、帰郷して同17年高松工芸学校教諭となりました。
戦後の同21年秋第2回日展に「華紋蒟醤色紙筥」で初入選。同33年第1回新日展に「夜を聞くレコードキャビネット」て特選受賞。同39年より日展依嘱となり、同41年日展審査員をつとめ、同43年日展会員となりました。
戦後、一時京都市立美術大学助教授、高松市立美術館学芸員を勤めた後、同44年より高松短期大学教授となりました。
花、魚等の自然の形をもとに大胆に図案化を加え、幾何学文様と組みあわせ、黒や朱の漆の地色を生かした斬新なデザイン感覚を示す作品を制作しています。
「今までのマンネリズムを壊す。あの古くさい漆を何とか新しいもんにしよう」との思いが従来の漆芸とは違う絵画的な世界を目指しました。

「あの古くさい漆」…(笑)。どこか通じるものがありそうです。