「自分の薬をつくる」(坂口恭平 著)を読んで。

 「自分の薬をつくる」(坂口恭平 著)という本を読みました。面白くて、先を読むのが待ちきれない、という感じで楽しく読みました。




自分の日々の暮らしをまだまだ改善していける、というワクワク感がありました。

特に印象に残っているのが、「適当なアウトプット」のお話。

いろんなことに興味をもってきたけれど急に興味がなくなった、という時は、アウトプットの時期にきている、とのこと。たしかに、そういう時期、あります。読みたい本がない、人の話を聞いてもあまり心が動かない、インプットはもうしたくない… このブログでも一時よく書いていましたが、インプット過多、アウトプットが足りない、ということでしょう。

そこで、さぁ、アウトプット、なわけですが、いきなりいいものをつくりあげようとして改まったり深刻になりすぎたり教科書どおりにしてはNG、という話にとても共感しました。言われてみると、そうだと思いますが、いざアウトプットをしようと思うと、どうも堅苦しく考えてしまう長年の習慣から抜けきれていないことに気付かされ、気楽でテキトーなアウトプット、というものを意識していきたいと思いました。

このブログも気楽なアウトプットの一つです。「雑記帖」にしているのも、その時々で書きたいことをなんでも好きなように気ままに書きたいからです。テーマを決めたり、色合いをはっきりさせてしまうと、それに沿おうとして自由さが失われてしまうし、そのテーマで書きたい気分ではないときまで書こうとしてしまいますが、「雑記帖」なので、その時の気分で書きたいことを何でも書けます。見に来てくれた方も、タイトルを見て読みたいものだけを読んでもらえれば、お互い問題無しです。

「やりたくないことをしない」というのも、ぼくがここ数年かけて少しずつ、取り組んできたことと重なります。いきなり全部、は難しいですが、やりたくないことを洗い出し(最初は、やりたくないのにやっていることにすら気づいていなかったりします)、ほんの少しずつでも減らしていくことは可能です。

「自分の薬をつくる=自分の日課をつくる」

とのことで、たしかに、日々をどう過ごすかが、人生をどう生きるかであり、自分をどう生きるかだと思います。日々のルーティンは無意識のうちにいつのまにかできあがっていたりしますが、それを見直してみることが大きな力を発揮してくれることがよくあります。このところ毎日がどうも冴えないなぁ、と思ったときに読み返したい本です。