大久保鍛冶屋(徳島)の菜切包丁


昨年、徳島の「遠近(おちこち)」というお店で一目惚れして購入。徳島の「大久保鍛冶屋」の菜切包丁です。

大学に進学するときに自分で探してきたステンレスの万能包丁を使い続けていますが、野菜中心の食生活になってから菜切包丁というものに惹かれ、いつか欲しいなぁと思っていました。すぐに買わず、いい出会いを待ってよかったと思いました。


大久保鍛冶屋の包丁は、地元でも評判が高いようです。大量生産時代の昨今、鍛冶屋さんも職人さんも少なくなってしまいましたが、こうした仕事を続けてくれているのはなんともありがたいことです。


ちゃんとした置き場所をつくるまで、使うのがもったいなくてしまってあったのですが、最近ようやく使い始めました。それまで使っていた包丁よりも刃に重力があり、刃の重力を生かして切る感覚ははじめてでした。もちろん切れ味抜群。まだいろんなものを切ってみていないのですが、玉ねぎにすっと刃が入る感覚が心地いいです。

KATALOGというサイトの記事「徳島MONO×LOG −勝浦町 大久保鍛冶屋−」を読んでいると、大久保鍛冶屋3代目の大久保喜正さんの言葉が紹介されていて、書き写して台所に貼っておきたくなりました。
「結局、変な時代に抵抗しとるんよ。
パンク精神というか、ロック精神というかな(笑)。
ワシらのやっとることは、それこそ太平洋に目薬を差しとる程度かもしれん。
けど、それでも正しいことをやっていきたい」


包丁の研ぎ方や手入れの仕方の説明や、無料刃研券も付けてくれていました。

工房に直売所もあるらしく、そのうち訪れてみたいです。





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by 硲 允(about me)